切ったハッタで作りました。

元国際A級、Y田部さんからの依頼でKLX250改のエキゾースト製作しました。
22年初仕事になりますが、私に手間を掛けさせないためなのか材料支給で車体お持ち込みいただきました。
別機種の社外エキパイとカワサキKXFの年式不詳サイレンサーを切ったハッタして付けてほしいという内容です。

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エキパイ切ったハッタして、全然別物の形状にしてフィッティングしました。

KXのサイレンサーは切断なしで、マウントステーだけ溶接追加して取り付きました。

ほぼ一日で出来ましたので、通常のワンオフ製作より大幅に時間短縮です。
それなりに安上がりになります。
(お友達価格)




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支給されたエキパイはもっと長いものでしたが、不要な部分を切除してパイプの向きと接合部の直径を合わせて、溶接で組み立てします。

材質はSUS304のようです。

レゾネーター部分はそのまま流用です。
管長が短いので少しでも容量があった方が都合がいいからです。
(管長短いと低速トルク落ちると思います。)
サイレンサーミドルパイプが長いので、まあまあのバランスだと思います。


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サイレンサーマウントブラケットの位置を合わせるためアルミ板t8.0を溶接で追加しています。
ミドルマウントはフレームのネジ穴とミドルパイプ側のネジ穴が離れているので
ステンレス板を介してボルト締めしてあります。

私は前職強度屋だったので、取り付け部分の信頼性に配慮して作っています。





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サイレンサーの位置は、車体持ち込み時に打ち合わせした通りにやっています。

250レーサー用のサイレンサーですが
エンジン始動して、アイドリング時が非常に静粛です。
この年式では近接騒音の94dBを目指していたはずなので、高回転ではそれなりにレーシーなサウンドに変わります。





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サイドカバー装着確認して全行程完了です。

社外の外装とタイヤも新品で、あとは何するんでしょう。
Y田部さん自動車塗装屋だから外装オールペンするかな。
完成形見たいから
暖かくなったらツーリングでも誘ってもらおう。





路面の凍結が無くなってきた午後、試走してみました。これはキャブ車なのでチョーク引いて暖気運転し、3分くらいでアイドリング安定してきたので近所の裏道でぶっ飛ばしてみました。
心配していた低速は全く問題なく、極小ターンも楽々回れます。交通量のないストレート、加速時のレスポンスが鈍いのはCVキャブの特徴で、負圧に応じた可変ベンチュリーの賜物。
マイルドだけど谷間の無いトルク感で一気に加速し、数秒で100キロに到達してさらに伸びる感じなので
250トレールなら十分な性能だと思います。フラットなエンジン特性で乗りやすいのでバトラックスBT46のタイヤのグリップ性能を楽しみながら峠攻める姿を想像してしまいます。

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