今年中にやろうと思った#2

毎年11月になると、地元の農家さんから年貢のお米を貰いに愛媛の実家へ帰ります。
しかし、10月にMX四国選に合わせて帰ったばかりで、草刈りは大体やってあります。
なので、今までやってないことをやりに帰ることにします。
業務も3か月分溜まっていますが、体が動ける時間が無くなってしまう前に行くべきだと思います。

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金曜夜移動で、グリーンパーク弘楽園の
全日本MX最終戦観戦です。

ここは15年くらい来ていません。
前回は誰かのメカニックで付いてきたので
個人的に来るのは初めてです。

今年も埼玉県の国際A級、B級ライダーの
フレームやマフラーの亀裂修理などすることがあって
実際の走りも見て、どのような負荷で壊れるか考察のため見ておこうと思いました。

リザルトや動画など見ても、起こっていることの大部分はわかりません。
実際に現地で見るのが最善の方法です。

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宿泊の予約などするのが面倒で、車中泊しましたが、夜中から朝の気温がマイナス4℃
ここは高原であることを思い知りました。

夜明けのコースは霜で真っ白です。
凍結した部分もあるでしょう。
朝の公式練習は嫌でしょうね。

だけど、夜明けとともにランニングに出かける選手の姿をみて、体を目覚めさせて怪我の防止に努める、当該選手が決勝でトップを走る姿も確認できたり、ここへ来たから見れたこともありました。

レースのレポートなどここでツラツラと書く気もありませんが、全ヒート確かに見届けました。
弘楽園に寄り道した理由は、尾道からしまなみ海道を渡れば愛媛県は直ぐ近くだからです。
最終レース見てから出発しても、夕方6時に実家に到着していました。
今度から弘楽園のレース日程に合わせて帰省してもいいかなと思います。

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今までやってなかったこと
それは四国ツーリングです。

関東人がフェリーで四国来てツーリングする動画がたくさん上げられているのを見て
生まれも育ちも愛媛県の僕が四国の道をオートバイで走ってないなんて、オカシイでしょう。
58歳にして初めて実行です。

なのでカワサキ10R、トランポしてきました。

自宅ガレージにこいつを下ろすことになろうとは夢にも思いませんでした。


ときどきTVやネットのニュースで、「2輪車で死亡事故」という記事を見かけます。死亡事故の件数でいうと4輪の方が圧倒的に多いはずです。それは免許人口が多いから当たり前のことですが
2輪の事故をクローズアップする意図は、その状況や原因の分析もないまま書かれているので
2輪の経験に乏しい記者が、印象と偏見で2輪は危険だと言いたいでしょう。
しかし、重量やサイズの大きい4輪の方が事故が起きたときの破壊力が圧倒的に大きいことは素人でもわかることです。
そして2輪は加害になるパターンより乗員だけがダメージを負う可能性が高いと言えます。
強固なボディに守られた4輪ドライバーより、衝突したら完全にアウトの2輪で安全と危険という相反する要素をコントロールしながらライディングの経験を積む、ということが僕のツーリングの目的です。

四国の道は2輪にとって好都合な要素が非常に多いと感じたから、この場所を選びました。
見通しのよい直線路を走っているだけでは、あまりスキルアップはないでしょう。
快適さを求めるなら圧倒的に4輪に乗ることを選ぶでしょう。
暑さ、寒さ、強烈な風圧、荒れた路面による外乱・・・全部4輪では味わえない体感ですが無事に走り終えた満足感は完全に2輪が上です。
そして今日も無事故で無事に家に帰るぞという、心構えが4輪に乗るときと比較にならない緊張感であることをお伝えしたいです。

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初日は長距離移動で疲れているので
10Rに乗って地元の巡回コースを流してみます。

今治造船西条工場の巨大クレーン。
建造中の大型船はフェンスに遮られて撮影しにくいので
その圧巻の姿は現地に行くしか見れません。

大型船の部品一個だけでも20mくらいのサイズなので重量も100トン以上になるでしょう。そんな巨大な鉄でできた部品を運ぶ姿が見れる、この場所に毎回立ち寄っています。

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母校の新居浜高専正門に停めて撮影です。

正面の校舎は機械科棟
元愛媛大学工学部の校舎だったそうです。

僕は新居浜高専の16期生として金属工学科(現在は材料工学科)に入学しました。
すなわち国立高等専門学校の制度が出来たのは昭和38年。
僕が生まれた年が創立の学校です。

あのころは何も知らないくせに希望に胸を膨らませていた学生でした。
あ、自慢じゃないですけど最初の中間テストは1位でしたが、そのあと全然勉強しなくて
ギリギリ単位取れてた感じでした。
「めちゃくちゃ成績が悪い学生が本田技研に就職した」と教授が言いふらしていることを最近知りました。
何十年も覚えてくれててありがとう!

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学生時代、学友とバイクで乗り付けては語らっていた思い出の店。
去年マスターの英治さんと40年ぶりに再会したので、今度またカフェレーサーしに来ようと思っていたのに・・・

今日は月曜日、定休は木曜のはず。
マスターも70代、何があってもおかしくない年齢。

いつでも寄れると思っていたのに、いつかは叶わなくなる時が来るのだなと思いました。



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翌日は畑の草刈り、夕方家に帰ってツーリングの支度です。

初めて使うヒーターグローブの調子は昨日確認したので朝から出発。
最初の休憩地は室戸岬なので

小松ICから高速乗って徳島ICへ向かったのですが、路面ウエットじゃないかい。
しかも、瀬戸大橋と鳴門大橋は強風のため2輪通行止め。
強風に煽られながらウエット路面の高速道路、最初から試練を与えてくれるな。

徳島ICおりてR11⇒R55経由で太平洋側を走っていきます。ていうかこれしか道路がない。
地形の関係で民家も交差点も信号もない。おまけに交通量も全く少ない。
自分だけのロードが延々と50km以上続く道。ここを2輪で走らないでどうする。
タイトでない見通しのよいワインディングが続くが初めて通るわけだから油断は禁物。

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昼前に室戸岬到着。

地元だったら毎週来そうな快適な道路と景色。

今日の行程はこの辺が中間地点です。
夜までに帰りたいから飯も食わずに走り続けます。







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10月にキャラバンで帰りながら寄ったのですが夕暮れで暗かったですから
展望台上って明るい景色を撮っておきます。

いい天気、風もこのころは穏やかになって走りやすいです。
12月1日ですが暖かいのでヒーターグローブの電線を外しました。

これから高知市街へ向かいます。




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高知市街に入るといきなり都会になって交通量が多くなります。
信号の交差点もいっぱいですから
僕のようなスモール・マンは難しくなります。
停車するときに細心の注意を払います。
シート高830mmに対して僕の股下寸法は700mm。
それも真っすぐ立っての寸法ですから
シート幅の広いリッターSSですから足を開いた状態ではさらに足らなくなります。
そのため、腰をずらしてつま先がバレリーナ状態で車重200kgを支えなくてはなりません。

ここは普段シート高980mmのモトクロッサーに乗った経験が活かされてきます。
シートが高く十分に足が付かなくても立ちごけしないための極意は、
スタンディング・スティルでバイクの直立を保って停車することによって、軽い力でバイクを支えることが可能になります。
もしバランスを崩してバイクを傾けてしまったら、大きくハングオンして片足べったり付ければ、立ちごけすることはありません。ただし、停車してから足を出すまでの短時間でバランスと体重移動を決めないと危険になるので、停車する数秒前に停車する位置の路面状況を把握しておく必要があります。
舗装路だけど路面は平坦じゃないからです。なるべくタイヤ接地面より足を着く位置が高くなった場所へ進入して止めるのです。
地面が下がっている方には絶対足を出しません。もし、右側の路面が低い場合はギヤをローに入れたまま停車して左足を着いて信号が変わるのを待ちます。
体格のハンディを乗り方でカバーするのです。
よく2輪の交通事故の記事に対するコメントに「足が十分に届かない車両に乗るな」とか「日本の道路には400cc以上は必要ない」とか書かれています。
フーン、それは僕に対してコメントしているのかな、と感じられますが
最初から上手く乗れた人間はいないはず、少なくとも練習してない人や注意力の無い人が2輪を運転したときに危険な状態になると思います。
人は体格も能力も同じじゃない、だから出来るようになる努力をすることに反論があるならお聞きしたいですね。僕は僕のやり方で、先生も教科書もありません。



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