2021年12月アーカイブ

年末が近づいてきましたが、仕事はまだまだ終わりません。
大晦日も予約の修理があるので、発送業務はこれで終わりです。

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73年型MX250用で数年前に2回くらい作っただけなので、記憶を辿りながら作りました。

2度と需要は無いと思っていたので図面など残していなかったのです。
アーカイブから過去のプロダクツを閲覧されたと思いますが
一回作ったからといって同じ物が作れるとは限らないのです。





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幸いノートに書いてあった寸法を見つけたので作り方が分かりました。

チャンバーのテールパイプがL側リヤショックの外側を通っているので、サイレンサーの差し込み口は左側にオフセットされています。

そのためインナーパイプも曲がって取り付く構造です。
特に理由はないですが、ノーマルが同様になっていたので真似た形です。




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グラスウール詰めて組み立てました。

耐熱ブラックに合わせてカラーリベットにしてみました。
もちろん分解可能です。











明日は厄介な改造車のステップがもぎ取れたのを修理するんですが、どんな感じか車体来るまでわかりません。
出来る保障はないですが、早めに終わらせて年明けに乗るバイクの整備がしたいですね。








田舎帰るときは10時間連続ドライブなのでスマホで音楽聴きながら走ります。
大体好みは70年代後半ジャズ&フュージョン。シャカタク、スパイロジャイラ、KYLIN、渡辺香津美、カシオペア、THEスクエア、増尾好秋、ラリー・カールトン、デイブ・グルーシン、順繰り聴きながら
そして、ジョーサンプル。
代表的なアルバム、Voices in the rainからThere are many stops along the way


高専の学生寮でカセットに録音してラジカセからのヘッドフォンで聴いていたのを懐かしみながら
僕のベスト・オブ・ジャズはテンポのいいサウンドで眠さを全く感じさせることなくロング・ドライブできます。

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クリスマス・イブは自分へプレゼント。

10年間使ってダメージを負った前後ホイールにDID強リムを奢ります。

フロントを組み替え、リヤホイールに取り掛かったところ。








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錆びでニップルが回りません。

諦めてディスクサンダーで切断して外します。

丁度変え時だったですね。

スポーク・ニップルも新品にします。
ハブは去年ベアリングがバラケてしまったのでベアリング、シール、ディスタンスカラー
新品交換済みです。




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ホイール組み立てのマニュアルはどこにもないですが
僕のやり方は
ハブの片側から(R、Lどちらでもよい)
ハブ穴のインナーから先にアウターのスポークを差し込み、ニップルを数回転仮組します。
反対側も同様にインナー、アウターの順で仮組して
スポークに張力が掛からない程度に全部のニップルを締めます。
アクスルシャフトを差し込み、バイスで固定してホイールを回転させて縦振れを先に調整します。
縦振れが取れると、リムのセンターが出たことになります。その後、横振れを調整します。
振れ取り完了した後、重要なのはスポークの張力なので全体を僅かづつ締めこんで張りを確認して
ホイール組み立て完了です。
オンロード用では当たり前のバランスウエイトはオフロード用には必要がない理由は・・・誰でも分かりますね。
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タイヤ履いて、来年用ホイール完成

年内は仕事なので乗りに行きませんが
正月明けから350か150決めてませんが
乗りに行く予定です。

遠出は無しで、オフビかモトビ。
ツーリングは気温と天気に相談です。


お休みは三が日の予定。

あと1週間で年末ですが、業務は順調に予定通り進んでおります。

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467チャンバー無限タイプ
半分は納品済みで残りも完成です。
明日発送手続きします。

これが優先的に実行される理由は
半年以上お待ちいただいていることと、全額前金でお振込みいただいているためです。

来客されないで1点限りの通信販売による取引きが優先でない事情が零細企業には
度々起こります。

たまに入手困難なマフラーなどの現品を送るので同様な物を作れないかと相談を受けますが、当該マフラーは製造メーカーが金型や治具を整えた上で量産された製品なので
金型や生産設備、治具の償却代金を製品単価に反映しないかぎり実現しないことをご理解いただきたいです。(普通は理解されていると思います)
そこで、量産品と同様にはできませんが、車体に合わせてワンオフ製作なら可能だということで商売につなげていることも、承知されたお客さんの依頼だけ応えることができます。

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一本づつ手作りです。
何10回も同じ物作ってきたので
大体の製作期間は分かりますが
飛び込みの業務も多数来ますので
なかなか予定通りにいかないものですが

今回は他の予定を全て後廻しにして連続してやることで間に合いました。

荷物発送したら次のワークに取り掛かりますが、年内は、あと二品くらいで終了だと思います。


近年社会情勢がオカシイと誰でも思うところでしょうが、私の偏見に満ちた感想をのべます。
フォーミュラ・ワンのホンダパワー・ユニットで30年ぶりにドライバーズチャンピオン(M・フェルスタッペン)
にも関わらずTV地上波放送無し。
91年のマクラーレンホンダ(A・セナ)以来ですからモータースポーツ業界最大のニュースのはずなんですが、昨今のホンダという企業イメージ、小型ジェット機の量産など話題は提供していますが、4輪部門はNワゴンの販売が好調なだけ、2輪最高峰motoGPでは辛うじて3勝したのみ、WSBKは完全に蚊帳の外、4番目のワークスチームにホンダファンは落胆しているでしょう。
メーカーの技術力は30年前に比較して飛躍的に向上しているはずですが、不景気であったり未曾有の災害、パンデミックなど不安要素が続き社会の関心事から外れていったということが要因でしょうか。

超ローカル的には全日本MXの会場がさらに二つくらい消滅するらしい。理由は全日本開催する資金が無いということなので、これも30年前の観客動員数から比較して明らかに低迷、風前の灯。
着々と縮小の方向へ向かっている中でカーボンニュートラルという名目でガソリンエンジンの開発を終了させるという文明社会にとっての大変革の時期がすぐそこに迫っています。

ガソリンエンジン車好きなのになー、あのサウンドとバイブレーションが堪らない、そう思っているバイク乗りが大半だと思います。電動モーター車でもイイもの作ってくれれば乗るよ、という前向きなユーザーも多いとは思いますが、確実にガソリンエンジン車を愛した人の大部分が2輪に乗ることから離れるというか(既に2輪離れの社会である)
実用的には同等の性能になったとしても、エンジンのチューニングや吸排気系の変更、タンクやフレームなどカスタムバイク、あらゆる分野の職人、ショップ、個人愛好家たち、皆楽しみを奪われることになるでしょう。
何故このようにガソリンエンジン車存続の危機になったのでしょうか。
20年前は石油資源の枯渇が唱えられ、いつも40年後に入手困難になる石油に代わるエネルギーが必要である。このように誰もが信じた時代でした。
今ではITの普及で石油資源が人類文明が生きている期間で枯渇することは無いどころか、石油や天然ガスの埋蔵量が増え続けているという調査結果もあり、石油枯渇を問題にする人を見かけなくなりました。
その代わりに出てきたのが地球温暖化問題です。米元副大統領アル・ゴアの「不都合な真実」公開あたりから急速に加速している感じの世論です。
世界各地に起こる異常気象、海面上昇、当事者からすると地球の終わりに等しい危機感だと思いますが、暴かれた石油枯渇問題の次に目をつけたのは二酸化炭素排出問題です。
誰が目を付けたかというと、二酸化炭素大量に排出しながら技術競争に打ち勝てない二つの大陸を統治する機関です。
日本の高度経済成長期には世界中からエコノミック・アニマルと呼ばれたそうですが、今後は少子高齢化、技術の海外流失などで経済大国からは転落していくことが分かっている我が国。
日本沈没はSFの作品ですが執筆されなかった第2部は国土を失い流浪の民となった日本人の未来について空想するものであったそうですが、国土は沈没しませんが、経済的、技術的な発展は大陸からの逃れられない策略にはまり、今後期待できないように感じられます。
還暦を目前に衰えていく体力を感じながら、最後に乗るバイクは何がいいだろうか妄想することが増えました。モトクロッサーならKTM250SXF・ファクトリーエディション。ロードスポーツならカワサキZX10RR
かCB1100ファイナルエディション・・・バリバリやんけ(もうやめとけと、別の自分が囁く)

まあ妄想はさておき直近の現実に向かい合うのです。
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無限ME250レプリカ・チャンバー
ここまで二日掛かりのパイプ製作で
あと一日掛けて溶接組み立てします。

一台分丸三日、10台作ると稼働日で30日費やす作業ですから
1か月以上掛かりきりなんです。

当然他の予定はこの後になるのですが
途中で地元ライダーが突発で修理に来られたり、四国ツーリングに行ってきたりで
中々終わらないですが
ようやく出口が見えてきました。


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預かりした車体を治具に組み立てしていますので取り付け確認はできています。

注文数に対してあと2台なので今週末くらいで完了です。

今最長で9月からお待ちのお客さんがおられますので、来週からそちらのチャンバー製作に取り掛かります。
年内発送は堅いと思いますので、もうしばらくお待ちいただきたいと思います。



(株)カワサキモータースジャパン、衝撃の女性代表取締役社長・桐野英子氏就任
東京外国語大学出身ながらカワサキのフラッグシップ・モデルH2SXや市販モトクロッサーKX250F、450Fのデザインにも関わった敏腕技術者で、その才覚はフランスカワサキ駐在時代から発揮され、そのマーケティング能力により大型ネイキッドモデルZ1000のラインナップを提唱し、欧州での大ヒットに繋げた実績を持つという同社長。
国内2輪販売会社の女性トップとして唯一、そんな桐野社長率いる新装カワサキプラザ店へ顧客として行くことになりました。
町のオートバイ店は自転車や原付を扱いながら大型2輪も時々販売みたいなイメージでしたが
近年の自動2輪車の高品質高機能化でメーカーのレクチャーを受けた整備士が常駐していないと、あらゆるサービスに対応し難いという背景があるのでしょう。
4輪だとホンダ車はホンダカーズ、トヨタ車はトヨペットで専門的に扱うのと同様、
ホンダはドリーム店、カワサキはプラザ店という事業形態が時代の流れとなっているようです。

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都内某所 カワサキプラザ店にお邪魔しております。

大通りに面した、ゆったりとしたショールームと商談コーナー。

なかなか用事もなくこのような立派な店舗に入ることがタメラワれるのですが
ここの旧店舗で購入したバイクの法定点検の案内が届いたので、新店舗に来店する良い機会と捉え、朝から高速道路走ってやってきました。

カワサキのニューモデルばかり250から1000ccまでディスプレイされた店内。
在庫や預かり車、整備工場は地下の広々としたスペースに置かれ、整備中の車両のモニターはこのフロアから確認できます。
開店直後なので僕が貸し切りのフロアで展示車をなめ回してきました。

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ネオクラシック・Z900RS

ツートンのシングルステッチのシートがオシャレな、Z1らしいティアドロップ型タンク。

初代Z1は4本マフラーが迫力のスタイルでしたが新型は標準の集合マフラー。
カスタムの必要が無いよう最初からカフェレーサースタイルにしたのでしょう。
ビキニカウルも後付けすることがありません。

現行のカワサキ車で一番乗ってみたいのはこれです。


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H2SX、ムムーでかいな。
ちょっと乗りたくないかな。
スーパーチャージド・リッターバイクって
どんなだろうとは思いますが
乗る場所は選ばないと、楽しめないではないでしょうか。

とにかくスペックで選ぶならこれ以上はないと思います。






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廉価盤の(失礼)Z900ですか

最近流行りのネイキッド・スタイル
Z1とは違う設計のエンジンみたいですね。
現代の大型バイクの主流みたいな位置付けかもしれません。

サーキット走行意識したフルカウルモデルからするとかなり低めな価格で走りは十分速い、世界的に人気がある所以でしょう。





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待望?の250cc4気筒 ZX25R

インプレッション動画などでは高評価の
マルチエンジン250ですが
車検のいらない4気筒モデルは魅力ですね。
魅惑の20000rpmも体感してみたいし
大型乗るのやめたらこれに行きつくかもしれないダークホース的存在です。







さて法定点検ですが36か月点検ではがきが来ておりましたが、去年の車検時に自分で点検してユーザー車検したので、12か月に変更です。
法定点検実施してないと故障したときにメーカーの保障が受けられませんと書かれていたので、一応
ユーザーの権利は守っておこうということで、頼むことにしました。
点検費用はアルパインスターのモトクロスブーツが買えるくらいと申しておきましょう。
1週間後引き取りにくるので、電車に乗って帰りました。

大型2輪は日本の道路では必要ない。そういうことを言う人が多いですが、2通りの考え方に基づいていると考えられます。
一つは大型2輪で一般道を走ったことない人。(僕もその中の一人でした)高額な車両価格、使用目的に対して使い勝手の悪い大きさや重さ、不要な馬力。所有する理由が見当たりませんね。

もう一つは以前大型2輪所有して乗っていたが、手放して中型か小型車両に乗り換えた人。
これは実体験から明確な不要論が湧いてきて、経済的にも実走行においても扱いやすい方が満足感を得られると感じたでしょう。

僕は両方の考え方を理解した上で、体験してないことは無知と同じということですから、体験してから次のステップを踏むことにしたのです。
ZX10Rは高速道路で150km/h走行時、6速6500rpmですから13000rpmで300km/hに達するバイクですが、一般道で走る場合は別の性能を体感することになります。
250や400はいっぱい乗っていましたから、その排気量では無理なことが分かっているんですが、
田舎国道では高齢者なのか、ノロノロ運転の後ろに何台もクルマが連なって付き合わされることがあります。
直線が十分に長く対向車や道路脇の歩行者などがいないことを完全に確認できれば追い越しを掛けることが可能ですが、殆どの場合はその先にカーブがあって対向車を確認することはできません。
複数の車両を追い抜き中に対向車が現れたら元の車線に戻れないので、急ブレーキで回避ということに
なってしまいます。

ところがリッターSSの加速は短い区間で瞬時に追い越しが完了できるので、ノロノロ運転に付き合うことなく一瞬で抜き去るので、安全です。加速の悪いバイクでは、追い越し完了しないうちに対向車が現れて元の車線に戻ることになるでしょう。
そういうシーンが現れる度に、このバイクでよかったと実感するのです。
ハンドル切れ角の少ないセパハンなので市街地での乗り難さはトップクラスだと思いますが、それを相殺する喜びが味わえます。

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ここも行ったことなかった高知城
木造現存12天守のうち4つが四国には存在するのです。

初代築城主は長曾我部元親ですが
長曾我部は四国征伐で、僕の郷土妙口村の領主黒川氏を滅ぼした宿敵。
滅ばされた黒川氏の神社は実家の氏神石土神社に祀られていますが
ここは滅ぼした側の城ということで時代を超えて感慨深い気持ちです。

最初の高知城は河智城と名付けたほど、二つの河に囲まれた中州に立地したため
度重なる水害に嫌気がさして長曾我部はこの城を放棄して別の場所に城を築いたそうです。その後関ケ原での功績により山之内一豊が徳川家康から二十四万石の禄高を得て河智に移り
現在の石垣や天守は山之内の時代に建造されたものだそうです。

初めての高知市街で慣れない上に高知城の駐車場に入ると係員が「2輪はお預かりしてないんですよねー」と追い出そうとしました。駐車場ガラガラに空いているのに停めさせないという理由を聞いても無駄だろうと思って「どこに行けば停められますか」と尋ねたら「県庁に行って聞いてください」と言う。
行政の2輪に対する不条理な対応を経験しました。
付近をグルグルと走り回って、問題なさそうな公園内に押して入って置かせてもらいました。
そんなことしているうちに夕闇が迫ってきます。
天守に入るのは別の機会にして外観だけ鑑賞して帰路に付きたいと思います。

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多分愛媛県への最短ルート、いの町からR194を走って寒風山トンネル経由で西条市へ出る峠道です。
8月にキャラバンで逆ルートで走ったことがあり、2輪で走りたい、イイ道だと思っていました。

しかし日が暮れた四国山地の真ん中を走る国道はヘッドライトの明かり以外は漆黒の闇
カーブの向うは全く見えない恐怖感と
強風と気温4℃の寒さで快適とは言えない
ドライブになりました。

そんな闇夜の峠にひと際明るいラーメン店が見えたので、ここまで何も食べてなかったせいもあり、即効で立ち寄りました。
実は誰かのモトブログ見て知っていた店名「自由軒」ここだったのですね。願ってもない展開。
豚骨でも魚介でもない、鶏がらと野菜のスープなのかわかりませんが、他県では食べたことないアッサリ系、麺のゆで加減も申し分ない中細めん、厚切りのチャーシュー。
毎回通って全メニュー制覇したい美味しさでした。
これで、寒い峠道も最後まで走破できそうです。

いの町最後のGSで給油してから小松町の実家まで83.5km、高知県は近い。
本日の走行距離471.9km乗ったなー。

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実家に10R

こんな日が来ようとは、学生時代には予想できませんでした。

これからキャラバンに積み込んで埼玉へ出発です。







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折角なので香川県に寄り道して帰ります。

善通寺ICで降りて丸亀城を目指そうと思いましたが、琴弾公園の標識を見つけ

銭形砂絵見てきました。
標高200mくらいの琴弾八幡宮の山から見える寛永通宝の砂絵です。
気分のいい場所です。






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そして丸亀城

要塞のような高い石垣の上に見える天守は
木造現存天守の一つです。

外堀を渡って一の門から入場します。









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圧巻の高さと美しい石垣は日本一を誇るものです。

当時の石切職人と土木技術の高さに驚愕です。

トラックやクレーンがあったとしても難工事だと思いますが、全て人力によるものと考えると昔の人の耐力や技術は現代人をはるかに凌ぐのではないかと思って疑いません。



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別名鷹城

3階建ての天守は日本最小だとか。
石垣のスケールからすると意外ですが
この一の丸を囲む櫓と回廊が繋がっていたのですが明治のは廃城令で取り壊され天守部分だけ保存された形です。

丸亀市で最も高い場所なので讃岐平野の全貌が一の丸から見れます。
天守の西側に今治造船、東側に瀬戸大橋が見える眺望もここの魅力です。

この後は高松駅に移動して、思い出の高松港で散策しました。
初めて四国を出たのが小学3年、宇高連絡船で宇野へ渡り電車で大阪へ、EXPO'70行きました。
連絡船で初めて飲んだコーラ、いろんな初体験へ出発の場所、高松港。
新居浜のバイク仲間たちと小豆島ツーリング行って上陸10分でクラッシュして初めて救急車乗ったのもいい経験。高専卒業してから同級生と再び訪れた小豆島行フェリーも高松発です。
予讃線の終点と琴電の始発、駅の隣は高松城跡のある玉藻公園。
むちゃくちゃイイ場所に後ろ髪を引かれる思いで時間に限りがあるので、今度こそ埼玉へ出発しました。

毎年11月になると、地元の農家さんから年貢のお米を貰いに愛媛の実家へ帰ります。
しかし、10月にMX四国選に合わせて帰ったばかりで、草刈りは大体やってあります。
なので、今までやってないことをやりに帰ることにします。
業務も3か月分溜まっていますが、体が動ける時間が無くなってしまう前に行くべきだと思います。

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金曜夜移動で、グリーンパーク弘楽園の
全日本MX最終戦観戦です。

ここは15年くらい来ていません。
前回は誰かのメカニックで付いてきたので
個人的に来るのは初めてです。

今年も埼玉県の国際A級、B級ライダーの
フレームやマフラーの亀裂修理などすることがあって
実際の走りも見て、どのような負荷で壊れるか考察のため見ておこうと思いました。

リザルトや動画など見ても、起こっていることの大部分はわかりません。
実際に現地で見るのが最善の方法です。

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宿泊の予約などするのが面倒で、車中泊しましたが、夜中から朝の気温がマイナス4℃
ここは高原であることを思い知りました。

夜明けのコースは霜で真っ白です。
凍結した部分もあるでしょう。
朝の公式練習は嫌でしょうね。

だけど、夜明けとともにランニングに出かける選手の姿をみて、体を目覚めさせて怪我の防止に努める、当該選手が決勝でトップを走る姿も確認できたり、ここへ来たから見れたこともありました。

レースのレポートなどここでツラツラと書く気もありませんが、全ヒート確かに見届けました。
弘楽園に寄り道した理由は、尾道からしまなみ海道を渡れば愛媛県は直ぐ近くだからです。
最終レース見てから出発しても、夕方6時に実家に到着していました。
今度から弘楽園のレース日程に合わせて帰省してもいいかなと思います。

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今までやってなかったこと
それは四国ツーリングです。

関東人がフェリーで四国来てツーリングする動画がたくさん上げられているのを見て
生まれも育ちも愛媛県の僕が四国の道をオートバイで走ってないなんて、オカシイでしょう。
58歳にして初めて実行です。

なのでカワサキ10R、トランポしてきました。

自宅ガレージにこいつを下ろすことになろうとは夢にも思いませんでした。


ときどきTVやネットのニュースで、「2輪車で死亡事故」という記事を見かけます。死亡事故の件数でいうと4輪の方が圧倒的に多いはずです。それは免許人口が多いから当たり前のことですが
2輪の事故をクローズアップする意図は、その状況や原因の分析もないまま書かれているので
2輪の経験に乏しい記者が、印象と偏見で2輪は危険だと言いたいでしょう。
しかし、重量やサイズの大きい4輪の方が事故が起きたときの破壊力が圧倒的に大きいことは素人でもわかることです。
そして2輪は加害になるパターンより乗員だけがダメージを負う可能性が高いと言えます。
強固なボディに守られた4輪ドライバーより、衝突したら完全にアウトの2輪で安全と危険という相反する要素をコントロールしながらライディングの経験を積む、ということが僕のツーリングの目的です。

四国の道は2輪にとって好都合な要素が非常に多いと感じたから、この場所を選びました。
見通しのよい直線路を走っているだけでは、あまりスキルアップはないでしょう。
快適さを求めるなら圧倒的に4輪に乗ることを選ぶでしょう。
暑さ、寒さ、強烈な風圧、荒れた路面による外乱・・・全部4輪では味わえない体感ですが無事に走り終えた満足感は完全に2輪が上です。
そして今日も無事故で無事に家に帰るぞという、心構えが4輪に乗るときと比較にならない緊張感であることをお伝えしたいです。

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初日は長距離移動で疲れているので
10Rに乗って地元の巡回コースを流してみます。

今治造船西条工場の巨大クレーン。
建造中の大型船はフェンスに遮られて撮影しにくいので
その圧巻の姿は現地に行くしか見れません。

大型船の部品一個だけでも20mくらいのサイズなので重量も100トン以上になるでしょう。そんな巨大な鉄でできた部品を運ぶ姿が見れる、この場所に毎回立ち寄っています。

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母校の新居浜高専正門に停めて撮影です。

正面の校舎は機械科棟
元愛媛大学工学部の校舎だったそうです。

僕は新居浜高専の16期生として金属工学科(現在は材料工学科)に入学しました。
すなわち国立高等専門学校の制度が出来たのは昭和38年。
僕が生まれた年が創立の学校です。

あのころは何も知らないくせに希望に胸を膨らませていた学生でした。
あ、自慢じゃないですけど最初の中間テストは1位でしたが、そのあと全然勉強しなくて
ギリギリ単位取れてた感じでした。
「めちゃくちゃ成績が悪い学生が本田技研に就職した」と教授が言いふらしていることを最近知りました。
何十年も覚えてくれててありがとう!

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学生時代、学友とバイクで乗り付けては語らっていた思い出の店。
去年マスターの英治さんと40年ぶりに再会したので、今度またカフェレーサーしに来ようと思っていたのに・・・

今日は月曜日、定休は木曜のはず。
マスターも70代、何があってもおかしくない年齢。

いつでも寄れると思っていたのに、いつかは叶わなくなる時が来るのだなと思いました。



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翌日は畑の草刈り、夕方家に帰ってツーリングの支度です。

初めて使うヒーターグローブの調子は昨日確認したので朝から出発。
最初の休憩地は室戸岬なので

小松ICから高速乗って徳島ICへ向かったのですが、路面ウエットじゃないかい。
しかも、瀬戸大橋と鳴門大橋は強風のため2輪通行止め。
強風に煽られながらウエット路面の高速道路、最初から試練を与えてくれるな。

徳島ICおりてR11⇒R55経由で太平洋側を走っていきます。ていうかこれしか道路がない。
地形の関係で民家も交差点も信号もない。おまけに交通量も全く少ない。
自分だけのロードが延々と50km以上続く道。ここを2輪で走らないでどうする。
タイトでない見通しのよいワインディングが続くが初めて通るわけだから油断は禁物。

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昼前に室戸岬到着。

地元だったら毎週来そうな快適な道路と景色。

今日の行程はこの辺が中間地点です。
夜までに帰りたいから飯も食わずに走り続けます。







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10月にキャラバンで帰りながら寄ったのですが夕暮れで暗かったですから
展望台上って明るい景色を撮っておきます。

いい天気、風もこのころは穏やかになって走りやすいです。
12月1日ですが暖かいのでヒーターグローブの電線を外しました。

これから高知市街へ向かいます。




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高知市街に入るといきなり都会になって交通量が多くなります。
信号の交差点もいっぱいですから
僕のようなスモール・マンは難しくなります。
停車するときに細心の注意を払います。
シート高830mmに対して僕の股下寸法は700mm。
それも真っすぐ立っての寸法ですから
シート幅の広いリッターSSですから足を開いた状態ではさらに足らなくなります。
そのため、腰をずらしてつま先がバレリーナ状態で車重200kgを支えなくてはなりません。

ここは普段シート高980mmのモトクロッサーに乗った経験が活かされてきます。
シートが高く十分に足が付かなくても立ちごけしないための極意は、
スタンディング・スティルでバイクの直立を保って停車することによって、軽い力でバイクを支えることが可能になります。
もしバランスを崩してバイクを傾けてしまったら、大きくハングオンして片足べったり付ければ、立ちごけすることはありません。ただし、停車してから足を出すまでの短時間でバランスと体重移動を決めないと危険になるので、停車する数秒前に停車する位置の路面状況を把握しておく必要があります。
舗装路だけど路面は平坦じゃないからです。なるべくタイヤ接地面より足を着く位置が高くなった場所へ進入して止めるのです。
地面が下がっている方には絶対足を出しません。もし、右側の路面が低い場合はギヤをローに入れたまま停車して左足を着いて信号が変わるのを待ちます。
体格のハンディを乗り方でカバーするのです。
よく2輪の交通事故の記事に対するコメントに「足が十分に届かない車両に乗るな」とか「日本の道路には400cc以上は必要ない」とか書かれています。
フーン、それは僕に対してコメントしているのかな、と感じられますが
最初から上手く乗れた人間はいないはず、少なくとも練習してない人や注意力の無い人が2輪を運転したときに危険な状態になると思います。
人は体格も能力も同じじゃない、だから出来るようになる努力をすることに反論があるならお聞きしたいですね。僕は僕のやり方で、先生も教科書もありません。