スバル360のコンペティション用チャンバーを解体して内部構造を測り、復刻したのが20年前。
オーナーさんからリヤエンドのパイプが破損したので、修理してほしいということで
現品が送られてきました。

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この象の鼻のようなエキパイを作ることが難しいということで
我社に依頼されて作ったチャンバーでした。

タイコの部分は3部屋に分かれていて、
腐食して使用不能だったオリジナルのタイコを切開して内部寸法まで再現してあるので
性能も同等になっていると思います。

破損したパイプエンド以外は劣化も少ないようなので、早速エンド部分の修復に取り掛かります。



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デュアルエンドのはずが、1本はベースの板が割れてパイプが無くなっています。


パイプはリヤバンパーの下側に付き出す形ですが、タイコの変形はないので
圧力波による振動が原因で鉄板に金属疲労を起こして割れたと思われます。







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図面は残っていないですが
残った現品は2重パイプになっているので
同様に2重パイプを作っておきます。

バンパーを避けるために若干曲がったパイプになっています。









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ベースの板を重ねて溶接します。

タイコ内部に3cmほど突き出した仕様なのでベース板に差し込んであります。











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本溶接して修復完了です。














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スバルのオーナーさんは
ずっと乗り続けていきたいとおっしゃるので
時々亀裂チェックしながらでしたら
使い続けられるでしょうと申しておきました。

このタイプ2台くらい作ったと思いますが
20年経ってこれくらいの外観なら
問題無さそうです。







CRF125Fの新型モデル、フューエル・インジェクションの空冷2バルブ125ファンバイクですが
作ったことないのに、ブームを呼んでいるせいか、問い合わせが多いので
フルエキゾースト作ってみることにしました。

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サイレンサー、オールアルミ

フロント、リヤのエンドキャップはビレット。

サイレンサー・スキンはA5052、板厚t1.5?

インナー・パンチングメタルはSUS304板厚t0.8?

強度と軽さを兼ね備える素材を採用

リヤエンドのバッフルは
実走テストにより内径の変更する可能性があります。

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フルエキの概要です。

ノーマルエキパイがφ22のところ
φ25.4に拡大して排気効率アップ

排気の抜けすぎによる低速トルク低下を
サイレンサー側のバッフルで調整するという
構想です。






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エキパイの材質はSUS304 φ25.4

横の張り出しを極力抑えた取り回し。

ヒートガードは必要ないでしょう。









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マウントステーは板厚t4.0 2枚拝みあわせ

アルミでありながら高剛性を目指した作りとなっています。


このあと車体ごとオーナーに引き渡して
ロードテストする予定なので
リリース日程は、今のところ未定です。

21CRF450モデルからサイドカバーが小型になり、サイレンサーが露出するデザインのためか
右側面が無傷の450や250CRFを見かけません。

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サポートライダーの250用です。

もっと大きい凹みと亀裂があったので
大雑把に叩き出して、亀裂は溶接した状態です。








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欠損したフロントエンド部分を再生しましたが、
同じ板厚では、同じことが起こると思い
A5052の板厚1.5tにしておきました。

リベットはステンリベット使用します。








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この後も使っていく限り
凹み続けるはずなので
A5052 板厚1.0tを重ねて
ツインウォール化しました。
ノーマルのアルミより固いです。

これでも大破するようでしたら
全部交換するべきでしょう。



ようやく今年一回目の全日本参戦に漕ぎ着けました。

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ベース車両は私が乗っていた12年前の車体です。

消耗部品、エンジンからサスペンションまで
ほぼ全部新品交換して臨んだので

実質22モデルと呼んでいいかもしれませんが
秘密ですが幾つかの部品はライダーとのマッチングとオーダーを聞いて変更してあるのでCRF150R改と呼んでおきましょう。



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結果から言いますと
3位入賞、絶対捕りたかったポディウムに
何とか立つことができましたが
恐れていたレディース3強の一人が崩れたことに助けられてのことなので
次戦に向けて対策はしなければなりません。

とりあえずお金と労力をかけた、メッシュスタートの練習が功を奏して、ホールショットはいただいておきました。

常にコースに合わせた攻略法を模索しながらレース活動続けていきます。

ここOFVは全日本の時だけ現れるスペシャルセクションです。テーブルが2個続くIBの中段以上の選手は全員飛んでるダブルジャンプの距離は
歩幅で40歩です。

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前日マディのため洗車場の下敷きにコンパネ数枚置いてきたので
月曜日早朝に引き上げに行ってきました。
当然メカニックの仕事です。

ついでにIA1決勝ヒート3の跡をウォーキングでみてきました。

この轍、どれを選びますか?
このような路面をレース中に判断して躊躇なく走っていくライディングスキルですが
こんなグルーブは普段練習時にはできないので、レースの決勝を走ったひとだけが経験出来るスペシャルセクションといえます。

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初お目見え、6番ポストのS字は2レーンとなっております。

進入がイン側のレーンは距離が近いですが
タイトターンでスピードが落ちます。

アウト側のレーンはRが大きくハイスピードになりますが距離が遠いので
どちらがタイムが良いか判断が難しいです。

結局ウチのライダーはベストラップが練習時より5秒も遅い。
ライバルたちも同様のようです。
荒れた路面の攻略に苦しんだか、安全マージンを取って固い走りになってしまったか
実戦をもっと経験しないと答えは見えてこないでしょう。