既存モデルは水圧膨らまし製法を採ってきましたが、パイプ径の大きい部分を手巻き製法に置き換えて
作ってみました。
メリットがあるか、これから調べるところですが繋ぎ目のない一枚板と比べて
台形を複数接合することによってパイプの剛性(歪みにくさ=固い)が向上していると思われます。
その結果パワーフィーリングも変化するか確認する目的です。
IMG_2412.JPG

私も3月で62歳になりますので老眼が進んで
溶接の合わせ面が殆ど見えません
確実に溶け合っているかどうか
裸眼で確認することは不可能なので
溶接痕はルーペで確認して不良がないように努めています。

上の膨らましパイプがマスターで
これを採寸して巻きチャンバーの展開図を作成して取りまわし形状を決めています。





IMG_2415.JPG

同寸の巻きチャンバーになります。

エキパイ部分は排気の流速が早く
剛性の恩恵は得にくいことと
カーブが滑らかな方が損失が少ないので
従来どおり膨らまし製法にしてあります。

膨張部分は排気脈動の反射を起こす場所なのでどのようにフィーリングが変わるか確認したいと思います。




IMG_2416.JPG


この製法でラインナップは考えておりませんが、特注品頼まれたときの向学のために
やっています。
今までも旧車マフラーのレプリカ製作をやってきましたが分からないことも多いのです。

既存モデルは水圧膨らまし製法を採ってきましたが、パイプ径の大きい部分を手巻き製法に置き換えて
作ってみました。
メリットがあるか、これから調べるところですが繋ぎ目のない一枚板と比べて
台形を複数接合することによってパイプの剛性(歪みにくさ=固い)が向上していると思われます。
その結果パワーフィーリングも変化するか確認する目的です。
IMG_2412.JPG

私も3月で62歳になりますので老眼が進んで
溶接の合わせ面が殆ど見えません
確実に溶け合っているかどうか
裸眼で確認することは不可能なので
溶接痕はルーペで確認して不良がないように努めています。

上の膨らましパイプがマスターで
これを採寸して巻きチャンバーの展開図を作成して取りまわし形状を決めています。





IMG_2415.JPG

同寸の巻きチャンバーになります。

エキパイ部分は排気の流速が早く
剛性の恩恵は得にくいことと
カーブが滑らかな方が損失が少ないので
従来どおり膨らまし製法にしてあります。

膨張部分は排気脈動の反射を起こす場所なのでどのようにフィーリングが変わるか確認したいと思います。




IMG_2416.JPG


この製法でラインナップは考えておりませんが、特注品頼まれたときの向学のために
やっています。
今までも旧車マフラーのレプリカ製作をやってきましたが分からないことも多いのです。

今年最初のプロダクツはKX500エンジンを2024型KX450Fのフレームに換装した車体に
合わせて新造したチャンバーです。
ラジエターも適切な位置に付いておらず、取付作業のため削除したフレームの補強や、シュラウド取付のための加工、チャンバーマウントの増設など、細かい作業が多岐にわたり2週間余り費やしてしまいました。
IMG_2400.JPG

取り付かなかったノーマルチャンバーから計測した諸元どおりに形状変更してつくりました
パイプ本体、マウントステーは、まだ溶接されていませんが
その前に500ccシングルの強烈な振動を受け止めるために
応力が高い部分のツインウォール化が必要になります。







IMG_2402.JPG

ロアーパイプにアンダーマウントステーがありませんので、新規に追加しています。

シリンダー右横の冷却水ホースの外側とキックペダルの内側のスペースが僅かしかないことがわかるアングルです。
どちらもギリギリかわしてテールパイプに繋がっていきます。







IMG_2405.JPG

エキパイの180°曲げカーブは500ccの強烈なエンジン振動で亀裂が発生することが」あるので、同じカーブのパイプを半分に割って溶接で貼り付けツインウォールにしてあります。

焼け色にした理由は錆止めのため予めバーナーで炙って酸化被膜を形成してから耐熱クリアーを塗装してあります。






IMG_2396.JPG

冷却水経路が2ストと4ストで異なるため
2ストKX用のラジエターを使用するため
取付位置を新に設定し直しました。
外側が前に傾いたラウンド形状やホースの取付やシュラウドの固定も必要なので非常に難しい作業でした。

外装や補器類が当たり前に取り付いているのは綿密な設計による技であることが分かります。





IMG_2407.JPG

250用のサイレンサーを使っていますが
取付はサブフレームに新造のステーを追加して付けています。

KX500ノーマルレイアウトとは全く別のものですが最新の車体に合わせるとこういうデザインになります。
支給された前後サスはショーワのAキットであったり旧式の最大2ストエンジンを現行車の車体に積んで走るというコンセプトです。
国際A級のオーナーの趣味のマシンですが
実走インプレッションが楽しみです。