GT750トリプルチャンバー

スズキのナナハンであります。今回はノーマルの4本マフラーを外して3本出しで新造する依頼です。
この車体、重量は知りませんが近頃のリッターSSに比べたらかなり重い。
大型2輪免許の事前審査ではこの車体を使われていたのを思いだしました。
実はGT750チャンバー作るのは2回目なのですが、1回作ったからと言っても寸法データは残ってなくて
新に作ることになります。
しかも前回の車体はフレーム下センタースタンドのブラケットを削除されていたので
チャンバーの取り回しに自由度がありましたが、今回の車体はセンタースタンドブラケットはそのままで
ラジエターバンパーやエンジンガードも装着されていて限られたスペースしかありません。エキパイの取り回しもギリギリクリアさせた感じになりました。



CIMG6981.JPG

これは前回2018年に作ったチャンバーです。
センタースタンドブラケットが無いので
右チャンバーをフレームの下にレイアウトすることができました。
今回のはステップの下に持ってきた形です。










IMG_2453.JPG

このようにフレーム・アンダーパイプの横に出して、なるべくバンク角を稼げるように
ケースカバーのギリギリ下を狙っています。


ラジエターのバンパーがエキパイの前側に近いので口元からの曲げカーブが重要になってきます。
今回アルミフランジをボルト止めにして
口元は差し込みでテンションスプリング掛けにしました。
チャンバー外して整備するときの作業性アップの目的です。


IMG_2455.JPG

左側はサイドスタンドの内側通しです。
外通しにするとバンク角に影響すること、
サイドスタンドのフレーム側ブラケットが内側に大きく張り出し、チャンバーと干渉しないように複雑な取り回しで逃げるようになっていま
す。








IMG_2454.JPG
7年前のGT750はサイレンサー3本支給でしたが、今回はオリジナル製作です
オールアルミサイレンサー
グラスウール交換はリベット外して容易にできます。
固定フランジはm6ボルト3本締めで排気漏れも無いでしょう。

パイプエンドはカール形状にリング溶接タイプです。




3本チャンバー製作費用は、3本共違う形状のワンオフ製作なので
シングルチャンバー×3とサイレンサー3本
アルミフランジ3個製作合わせて16万円でした。毎回違うものを頼まれますので事前に費用を聞かれますが大体ざっくりとお答えしています。
(製作時間に工賃掛けるとかなり安価で儲かりません)
IMG_2452.JPG

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