2020年4月アーカイブ

日銀は金融緩和で80兆円が国債買取り上限のところ、制限なしに買い取るように決定しました。
国債を買い取るという行為は銀行券を印刷して政府の口座に振り込むということです。(金融素人なんで
違ってたらスミマセン)
お札を大量に増やすと貨幣の価値が下がりますね。それがインフレを生むわけですが、労働者の給料が変わらないで(不況で下がると思いますが)貨幣価値が下落なら物価が上がるに等しくなります。
商品の値上げなしに原材料の価格が上げっていくので、私のような製造業にとっては明るくないですね。10万円給付よりはるかに大きい金額の損失が出ると予想しています。
(休業要請よりはマシと捉える)
だから給付金の出し方に反対です。

サイレンサーの中身はどうなっているでしょう。完成図しかお見せしてないので
途中工程は秘密でないので、参考までに公開します。

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サイレンサーエンドはビレットです。

丸棒からオーバル形状に削って
裏返して中グリもこのとおりです。

強度が必要な部分なので
板物より肉厚に加工する目的です。









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板金して作ったエンドパイプと丁度いいキツさではまるように寸法を調節しています。

分解組立てのしやすさと気密性を両立させた形です。










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ポジショナーで固定して本溶接します。

ターンテーブルを傾けているのは
溶接作業者の体型に合わせて床に腰かけた高さで無理のない溶接姿勢を保つためです。










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インナーパイプをアルミ化するには板厚を厚くしないと強度的に問題があります。

そのためインナーパイプはステンレスの
パンチングメタルを巻いて溶接します。

実は穴空きの0.8mmステンレス板を突合せ溶接するのが一番嫌いです。

気を付けて溶接しないと酸化クロムになったり、溶けすぎて穴が広がったりで、難しいのです。
これはまあまあ上手くいきました。


IMG_0642.JPGエンドパイプは研磨して溶接ビード消してしまいます。

見えなくなる部分ですが均一に溶接することに努めます。

その他はバフ研磨で艶出しています。









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これはRMX250S用のマウントステーですが
ノーマルのグロメットを使いますので
特殊な形状のステーです。

中々手間が掛かりますが最後の溶接個所なので集中力をきらさないようにしています。







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このサイレンサーまで4月中に完了する予定でしたので
日曜も休まず進めてきたおかげで間に合いました。

明日出荷です。







5月は製作業務以外の仕事が多くて、かなり中断すると思います。(近況は追々公開予定です)

新型コロナショックは某国共産党の思惑どおり、米国の出方によって変わりますが作戦成功ということに
なるんじゃないですか。
戦争の目的は国際的な覇権を掌握することに尽きます。
正当な手段で覇権を取るには生産力、技術力を拡大して世界一の経済大国になる必要がありますから
莫大な労力と費用が掛かります。そして目標達成できるのがいつになるかわかりません。
そこで安価で短期間に目標達成するには他国の経済活動を停止させ、自国の経済力を維持するだけでいいのです。
倒すべきライバル国は米、露ですから、それ以外の国は巻き添えにすぎません。
圧倒的な工業力と、肝心なのは石油、鉄鉱石、希土類金属など豊富な地下資源です。
これらを保有してない国は気の毒なことにとばっちりを受けた状態です。

日本政府はこの有事にあたって無力だということが露呈しました。
首相がやったことは緊急事態宣言を発令すると口で言っただけです。
次にやることは災害給付金です。全国民に10万円ずつ給付するというやつです。
一回限りなのか、自粛が続く限り何回も給付金だすつもりなのか、決まってないと思いますが
政府は現金を持っていません。国民から徴収した税金の使い道は予算できまっているからです。
そこで赤字国債を発行して、投資家や一般銀行などから借りるお金から支出するでしょう。

本来は赤字国債は発行してはならないと法律で決まっていますが、災害など有事には特別措置ということで1年限りの特例公債法で発行してよいことになっています。
国債は債権ですから償還期限がくれば投資家や銀行に利子をつけて返金しなければならないのです。
困っている人に払ってあげたお金ですから返すあてがない借金です。
それを償還するために毎年借り換え債を発行し続けて利子分を返済するという自転車操業です。

元本保証されて利子が確実に返済される限り続けられると思いますが、この難局でデフォルト(債務不履行)の道に突き進んでいくような気がしています。


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膨らましたパイプで何を目指しているかというと
接合面の真円度です。

接合面を合わせて0.5mm以上のズレが生じていると溶接が無理なのです。
段差を埋めるために溶接棒で肉盛りすると
溶接品質が著しく悪くなります。

鉄板の固さは肉盛りされた方が上がりますが均一さが損なわれるので
パイプの外径を同寸にすること
断面を真円にすることを目標にした成形に努めるのです。


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組立て治具にセットしながら、パイプの溶接位置をマーキングします。

突合せが上手くいけばTIGで仮止めします。

なるべく仮止めを多く付けます。
仮止めが少ないと、本溶接のときに
鉄板が歪んで合わせ面がずれてくることがあるのです。

この辺は手抜きせずに慎重に進めます。




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本溶接できました。

接合面の歪みがなく平滑な溶接ビードになっていますね。

お客さんはハンドメイドらしい外観を求めていると思うので外観はこだわっていきます。
(品質は自信ありません、あくまで努力目標です。)







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ややこしいパイプのレイアウトです。
何回やっても満足なものができません。

能力限界なのでお許しください。











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全部接合できたら
水圧ポンプ繋いで全体的な形を整えたり
溶接不良を水漏れによって検出します。

目で見えないくらいのピンホールが空いていたりするので、絶対に省けない工程です。
発見すれば水を抜いて点付けして
再度水圧かけて確認します。

そのあとマウントステー溶接して
耐熱クリア塗装してチャンバーは完成します。



外出自粛なので日曜日も仕事しますよー















新型コロナの名称が報道され始めた当時から生物化学兵器であるという噂は出ていました。
今となっては噂ではなく現実のことと確信しています。
軍事的な戦争行為では相手国に甚大な被害を与えることができても、その後の世界は攻撃を仕掛けた国の理想とはかけ離れた結果が待っていることは分かっていることなので
自国の被害が最小限度のまま西側諸国に効果的な打撃を与えることに成功した攻撃です。
もちろん日本も標的ですから思惑どおりに混乱に陥っていますね。
この戦争は被害者も認識してないかもしれないですが仕掛けられたもので、応戦する手段が無い以上
負けは確実です。
問題は負けた後、どのように復興していくかが課題です。
まだ被害は途中の段階で終わりが見えるのは何年か先だと思います。(健康的、経済的な影響が正常になるまで)
都市機能を破壊するのは古いタイプの戦争で、攻撃したことが分からないように勝利するのが新しいタイプの戦争ということです。(サイバーや電磁波、そして生物化学兵器)


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2枚の鉄板を袋状に溶接して水圧で成形していますが
圧力だけで成形完了することはありません。

自由成形なので鉄板が変形しやすい方向に曲がって行き、このような凹みが多数出てきます。

これをさらに高圧で押し出そうとしても
曲げカーブの内側だけ引張り荷重が掛かって、鉄板が破けてしまうでしょう。

これをハンマーで叩いて成形する板金テクニックが必要です。


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ハンマーリングで凹みが無くなり平滑な表面になっているでしょう。

このパイプ、1本あたり1時間程度叩き続けてパイプ断面が丸くなるように成形します。










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ハンマー痕をナイロン束子で磨いて
叩いた痕を消します。

水圧だけの成形とは比較にならない仕上がりとなりました。

これで成形完了ではありません。
切断してから当て金を入れて
さらにハンマーで叩いて真円断面に近づけていきます。

溶接接合の良し悪しを左右する重要工程です。


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今週の作業の一幕でした。















どうやら新型コロナ感染拡大対策のため、5月連休中の高速道路は通行規制と、ETC休日割引がなくなるそうなので、実家の草刈りは連休後にします。
従いまして連休中はStay Home. 仕事するだけです。
10年ほど前のことです。モトクロス用品店で買い物していたら
残高が増えていく預金通帳を見るのが楽しみでしかたないという運送会社の社長さんと
ばったり出くわしたときの会話、「忙しいかい?」と社長
「忙しいですよ、儲かってませんけど」と私
「忙しいんなら値上げすりゃあいいだろう!」と社長。
それを聞いていた用品屋の店長は笑いながら「それじゃーだめですよ」

顧客のニーズを分かって答えているのはどちらか明白ですよね。
お金持ちを満足させるには、それ相応の設備投資や技術力が必要です。
うちの設備なんか総額で200万円あるかどうか、工場だって軒下を改装した粗末な場所だし
なんとか乏しい資金と稚拙な技術で利益を生もうと考えてやっているので
高額な商品の企画はできません。

一般的な製造業の時間工賃として、日立工機が3500円と聞いたことがありますが
作業員の手取り工賃ではないですからね。
土地建物代、工作機械の減価償却を含めての金額ですから真水の金額はもっと低いはずです。
平均的なサラリーマンの賃金は源泉徴収を差し引いて手取りの給料が、1日あたり1万円くらいという説があります。
それを時間工賃に直すと定時で8時間勤務、平日は2時間残業として一日10時間労働ですから
時給千円というのが平均的な賃金ということです。
この時給を根拠に、サイレンサーの価格12300円と言う算出をしたものであります。
ですから10時間くらいの労働で完成できるものを目指した形となっているのであります。

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今回2個取りのサイレンサーの部品一式が
これだけあります。
すでに二日費やしています。

16時間くらいかかりました。

時給千円目標ですが、もっと早く作らないと難しいですね。






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溶接作業はこれで終わり。

この後は研磨と組立てが残っています。

明日午前中で完成させたいです。


なぜなら今月中に納品する予定のマフラーが後2台残っているのですから。





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研磨してグラスウールなど詰めて
組立て完了

さらに梱包、運送会社へ運んで
ようやく3時過ぎに発送完了しました。

発送は本州一律で1000円いただいております。不足分はこちらの負担になります。
(今回荷物が大きかったので2000円いただいております)











実家の状態が心配です。
外出自粛と長距離移動を控えているのですが、電気も水道も繋ぎっぱなしの家に泥棒が入って使い放題にされては堪りませんからね。
予定の業務をなるべく終わらせてキリがいいところで家に帰りたいと思います。
その間、仕事止まりますがご容赦ください。

人類だけでなく地球上の動物は感染症の脅威に曝され、抵抗力のない種類は絶滅し、細菌やウイルスの感染に勝ち残った種類だけが現在生き残っているわけです。
しかし単純な生物であるウイルスは変異しやすいという特徴から新種の者が次々出てくるといわれています。
ペストや天然痘、エイズなど最強最悪の感染症でも絶滅するほどではなく存続してきた人間ですから
今回のウイルスでも犠牲は払うでしょうが、大半は大丈夫でしょう。
ただ、感染力は強く、姿は見えないので完全に無防備なはずなのに、一か月の休業もできない会社ばっかりなので職場に通う人間の数はあまり変わっていません。
つまり、外出自粛の効果で感染速度が緩んでいるだけで感染が続くことは間違いないでしょう。

モータースポーツはもちろん全てのスポーツイベントは年内開催は不可能でしょうね。
そればかりか来年の予定を立てることなど現段階では考えられません。
こういうときにバイク乗りはどのような行動を取るか、住んでいる地域によってやり方は様々でしょう。
こんなときはナンバー付バイクは問題ないですね。道路の通行は規制されてないので何処へでも行けます。ただし観光地は抜きです。コンビニや売店も寄りません。ガソリン給油以外の買い物をしないで
ひたすら峠や海沿いのワインディングを走ってくるだけ、これで十分だと思います。
ただ仕事が忙しいので行ける時間は月に1回あるかどうか・・・

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鉄板膨らまし、
通常一個ずつですが

お客さんの注文で2個同時。

鉄板素材から丸二日










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切断すれば先が見えてくるので
少し安心します。

しかし気は抜けません。












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全部繋ぎ終わりました。

ここまでさらに二日













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CRM250AR用です。
90年代から作ってきましたから
20年以上続けてきた仕事ですが
1000台以上作っているはずです。

20年以上頼まれるとは当時は想像していませんでした。
そろそろ疲れてきたので辞めようと思うのですが、需要があるうちは仕方ないですね。

このあとサイレンサーも作らないと発送できません。

また来週!
昭和30年本田技研工業に旋盤工として入社。朝霞工業高校の同級生は神谷忠さん。(浅間火山レース出場したロードレーサー、後に朝霞第2研究ブロック主任研究員)荒川テストコースでCB92の耐久テストを手伝ってくれと同級生だった神谷さんからテストライダー頼まれたこともありました。
世界選手権ロードレースに参戦するマシンのエンジン製作の最中、旋盤加工中にオヤジさん(本田宗一郎氏)が背後から観察していたことも。
6気筒のシリンダーヘッドに24個のベリリウム・カッパーのシートリングを旋削加工し、液体窒素で冷却して挿入する作業もあったと聞きました。
そして組み上がったRC166を建設完了直後の鈴鹿サーキットへ持ち込み、GPライダーのマイク・ヘイルウッドにテストライドしてもらい、ヘイルウッドから直接インプレッションを聞いたそうです。
彼はどんなマシンでも不満を訴えることなく「これでいい」と言ったそうです。
超ショートストロークの6気筒250ccマシンが乗り易いわけないでしょう。しかし、どのように走ればポテンシャルを引き出せるか、直ぐにわかる能力を備えたライダーだったと話しておられました。

さて私が社員時代、車体品質課材料品質係は狭山工場のEG(エンジニアリング)棟の片隅にフロアがあり、スペックテストや検査のための試験機や計測器を集約した場所にありました。
試験機を他部門の人が使うときは私や係の者に許可を取る必要がありました。
そのころはEG棟に吉田さんの実験室があって生産設備の条件設定を規格化する仕事をしておられました。
ちょうどスポーツカーNSXのアルミモノコックボディ立ち上がりの時期でホンダとしてもアルミ材のスポット溶接に対する経験が無かったのです。
そこでボディに使用するアルミ板からテストピースを作成し、板厚別にスポット溶接機の条件を変えてスポット溶接で繋いだTPを引張り試験機にかけて破断荷重を測定するという、試験のため私の職場を度々訪れていました。測定された膨大な結果からHES(ホンダ・エンジニアリング・スタンダード)に制定され
アルミスポット溶接の作業者が溶接板厚に対する適切な電流設定を分かるようにしました。

私は社内クラブ「狭山レーシング」を辞めていましたが、むさしの会オートバイ部(通称狭山レーシング)の創設者が吉田さんだったと後で知りました。当時は所内パーツセンターの隣が更地のダートコースだったのでCB92でスクランブルの練習していたそうで、ル・マンで事故死された隅谷守男さんや3メーカーでワークスライダー勤めた阿部孝夫さんなども所属していたそうです。
吉田さんと知り合いになってからモトクロスで転倒してチャンバーの板金修理やフレームの溶接など道具を借りに、吉田さんの自宅工房にお邪魔するようになっていました。

雑誌クラブマンやモトメンテナンスの編集長だった田口さんは元EGの社員で吉田さんの部下という関係で、吉田さんから「ドカティ気違い」と呼ばれるほどデスモ・エンジンに陶酔されていて
吉田さん工房に入り浸ってエンジンメンテナンスされていたそうです。

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吉田さんは在籍中に数えきれないほど特許を出願されており
生産技術に関するアイディアが多かったと思いますが、
退職後も毎月、本田技研本社に行って特許使用料をもらってくる話をしていました。
本田の退職金や厚生年金だけでも相当手厚い金額だと思いますが、特許使用料も上乗せされて生涯安泰だったというわけです。
しかし、贅沢をしているところは見たことがなく、クルマはいつも中古車だし、服装は作業着。お金は全部ご家族にあげていたと思います。

画像の2WDのCRMは88年型の初期型がベースで
私と同期入社のマエダさんが開発したマシンでした。マエダさんは新入社員の研修でしりあったのですが、その時すでに北海道でモトクロスジュニア昇格されていて
朝霞研究所配属後はブルーヘルメットMSCで国際B級昇格されて、エンデューロレースでは自分で開発したCRMで活躍されました。そんな彼の仕事の形が、このCRM250Rに盛り込まれていたわけです。
おそらくこの車両をベースに選ばれたのは吉田さんではなくて朝霞研究所の某研究員が提供したためだと思います。その根拠は、この車体あずかってきたときにHGA2研のシールが貼ってありました。
だから吉田さん自発ではなく研究所から外部に委託した形が正しいと思います。

製作目的が個人的趣味というのは嘘で、生産技術の特許同様、実用化されたら発案者が特許使用料をいただく、または同様の技術を他メーカーが使用することを阻止できることを目的とした業務だと思います。
実際には実用化されなくて利益には至らなかったわけですが、2輪メーカーには販売に至らない新機構や新技術のテスト目的で年間に何十台も試作車作られているはずですが、その中の一台に過ぎないものと言えるでしょう。

私と吉田さんとの約束は部品どりされて走行不能になったこの2WDが軒下で埃被って置かれていたので
「持って帰って動くようにして、出来上がったら見せてくれ」ということでした。
自分の資金と労力で走行可能な状態に直して、吉田さんに電話しました。「福本さんのコースへ持って行って走らせるので見に来てください」こうやって約束を果たしましたので、動かなくなった2WDの最後を見届けて安心されたと思います。

川越の新居にはご家族が生活されていて吉田さんは若いころ建てた鶴ヶ島の自宅でオッカサンの介護を終えて、一人暮らしでしたが、体力の衰えのためか工房の設備を処分し始めておられたので気になっていましたが、裏方で本田技研を支えて表舞台には出しゃばって来ない静かな実力者の姿を一生忘れることはありません。


最後の10年くらいは福祉車両の試作やっていましたが、私は完成形をみることができませんでした。
その車両とは、チェアスキーの人はゴンドラに乗ることが不可能なので、ソリに乗せてスノーモービルで
ゲレンデを引張り上げたりするのかわかりませんが、
自走型のキャタピラ付き車椅子という物でした。
不整地ですからサスペンション付きのシートに障害者は腰かけ、介助者が後ろからハンドル操作して
エンジンの動力で雪道を上る機械でした。
実証実験は成功した話まで聞きましたが、製造して利益を得るところまでは辿り着けなかったと思います。
常に人が考えてないことに着目して問題を解決していく、製造者の手本のような人物でした。

零細企業の経済活動は平常時と変わらず続いています。
もともと工場に一日中籠りっきりの生活なので何も変わらないですね。

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今月からご注文のお客さんには着手金のお振込みをお願いしております。

ご入金確認後の製造着手の手順にいたしました。
製作完了後、ご入金をいただけない事案が発生しているためなので、ご了承願います。

先週、段取り可能になったご注文のお客さんから即日お振込みがありましたので
急いで作りました。
YZ85チャンバーとサイレンサーです。
高回転型のエンジン特性のYZ85のパワーバンドを低速側まで広げた仕様になっており
半クラッチの使用頻度が格段に少なくなる武器であります。
2018モデルまで対応で新型の排気デバイス付きには適合していません。
次のバックオーダーのお客さんにも段取り可能の連絡をしましたので、緊急事態中ですが急ピッチで製作進めていきます。

今後、遠方のお客さんはどのような注文方法がよいか、記載します。

通信販売での営業は25年くらいになりますが、ご注文後受け取りまたは支払い対応をされなかった件数は僅かなもので無視できるくらいのものでした。
ところが、今年に入ってから2件対応されない事態が続き、このようなことでお待ちいただいている
お客さんの納期が遅くなってしまうことは良好なサービスとはいえません。

代引き発送につきましては3年前から中止しています。
お客さんからすると代金引換えの方がネット詐欺のような心配からは解放されますが
お客さん都合で受け取り拒否されると、商品代金いただけないだけでなく、材料代、加工時間は勿論、
往復の運賃までこちらで支払うことになり損失は無視できません。
お互い面識がない取引ですが、本名、住所、固定電話番号を公開してネット詐欺する者はいないと思います。

そういうわけで注文いただいた商品の完成時に連絡してお振込みいただく方法を取ってきました。
しかし、一部のお客さんの対応で材料代、加工時間等の無駄がでてしまい、時間だけが過ぎていくことになってきました。
この対策として代金お振込みいただく時期を製作着手前に設定し直し、段取り可能時期に
ご注文者にメール連絡し、お振込み対応いただいた注文に対して着手していくという流れになります。
ご入金確認後は専念して製作作業進めますので1品あたり1週間程度の納期で発送できます。

では現在バックオーダーになっている注文者様に段取り可能の連絡を順次送らせていただきますので
よろしくお願いします。

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ラインナップ品であっても、車両お持ち込みいただいた方が、取り回し確認ができるので安心です。

治具では隙間がタイトな部分が分かりにくいことがあります。
そのため、首都圏以外のお客さんのワンオフ製作はお断りしております。(運搬の問題があるため)






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例外もあります。

異形パイプの修理など、1万円以下の加工賃で収まる場合は、代引きで発送することがあります。

修理品を依頼者様が受け取り拒否する可能性がないからですね。

たまに修理不可能な依頼もきますので
代替えのマフラーを探していただくか
新規に製作されることを提言しております。



最近思うのですが、運動やバイクの走行を繰り返し行う、
「練習」のことですけど。
あれは体が動作を覚えるのではなく、筋肉はただの細胞ですから、動作を覚えて(理解して)体を動かしているのは、全て脳の働きなのです。
最初は何も分かってない幼稚な脳がいろいろなことを経験して理解していくことで体が動くようになります。だから運動神経というのはまさに脳の賢さそのものです。
その脳の指令によって筋肉が発達して練習した運動に適した体に進化するのが成長のしくみです。

しかし、最初のうちはできなかった動作ができるようになり、どんどん上達していくのが普通ですが、やがて限界がきて、進化が止まります。
それは持って生まれた脳の性能ですから、それ以上いくら練習しても技術的なことが伸びてこないことになります。
しかも二十歳過ぎれば脳の神経細胞は死滅し続け、年齢とともに脳が委縮していくのが人間の定めです。
最近特に、脳の衰えを感じるようになりました。
視力が衰え、物事を判断して体を動かすスピードにタイムラグが生じてきたことに気付きはじめたのです。
まあ57歳ですからね、年相応と考えて焦らずゆっくりとスローダウンしていこうと思います。


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  うちは通販サイトではありません。
メールや電話で問合せを受けて、ラインナップ品の注文を承ることがありますが

一部のお客さんに、商品完成の連絡を差し上げても代金支払いの対応をされない人がおられます。
おそらく頼んでから時間が経って必要なくなったか、引っ越しや転勤などで都合がわるくなったなど、何らかの事情が発生したと推察します。

通常の通販サイトなら代金支払わなければ商品発送されないだけで済むので
それと同様な扱いをされているのでしょう。

当方としては注文されたものは製造して届ける責任があるのですが、ラインナップ品といえども製造方法はワンオフ品と変わらないハンドワークです。持ち込みされた車体に合わせるか治具に合わせて作るかの違いだけです。
当然、材料代と製作時間が発生しているのに、黙ってキャンセルされる人がそれを無駄にするわけです。そのためお待ちいただいているお客さんへの納期が必要のない時間掛かってくることになります。
1か月以上待たれて、完成の連絡を受けて1週間支払いをされないと自動的にキャンセルとみなして
次にお待ちのお客さんにお届けしますので、取り置きということはしないです。

遠方のお客さんでも気軽にラインナップ品なら注文できるメリットがあったと思うのですが
残念ながら、製造後にお支払い対応をされない注文かどうか事前に知る手段がないこと、
来社されて打ち合わせされたうえで頼まれているお客さんの仕事が後回しになってしまうのも理不尽なことなので、取引履歴のないお客さんへの通信販売を条件つきで中止することにします。
その条件とは、面識のないお客さんから商品の代金お振込みを確認しない限り、製造着手しないということです。
1週間くらいを目途に対応されないオーダーを抹消していくことで無駄な作業を省くことができます。

現在バックオーダーのご注文から適用させていただきますのでご了承ください。