2024年1月アーカイブ

2024最初のプロダクツはKLX230マフラーとなります。
純正マフラー外して持ってみるとズッシリと重量感のある5.2kg、触媒内臓と思われる鉄製ですから
仕方ないですが、この部分はなんとか改善できるかなと思って、軽量素材で新造することにしました。
パワーなどは元々期待していないし競技目的でないので、見た目と軽さを変えることが目的です。

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エキパイはノーマルと同径のチタンですが
若干管長を短くしたのでレゾネータ追加で
どんなフィーリングになるか試作を兼ねています。

サイレンサー部分はノーマルより明らかに出口が大きい高回転型を考えましたが
オーバーレブはリミッターの影響で10000rpm以上は伸びません。
回転引っ張って乗るものでもないので
実用回転域は軽快に走ってくれます。




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もちろんFI仕様なのでO2センサーボスも取り付けてあります。
チタンの厚板から切り出して作っているので
センサーボスだけでも高額な出費ですが
センサー取り付けのネジがM12なので一般的なタッピングで加工できました。








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サイドカバー外して取り付け状態です。
リベット止めの部分にステンレスバンドはオリジナルデザインのレーザー加工。
2mm厚のマウントステー切り板もレーザーで
それぞれ協力工場で依頼して作りました。

完成重量ですが
エキパイのノーマル1.0kgに対しチタン製は0.6kg

サイレンサーのノーマル5.2kgに対しチタン製は1.6kg

車体の取り回しや運動性能に効果ありそうです。(レーサーじゃないんで気分的に)

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音量はちょっとした爆音なので乗っていて気分いいですが、なるべく迷惑にならない田舎の方でぶっ飛ばすことにします。

新車より高い中古車でしたが装備はいろいろ付いていて、グリップヒーターなので冬場でも通常のグローブでも快適に乗れそうです。
バックミラーが全く見えないバーエンドタイプだったのをノーマル買い足して取り換えたり
足つきが悪くて一時停止の度に足先が辛いのでリヤショックのイニシャルを最弱にして車高さげたり(リンクプレート変更はやらない主義)
段々、自分仕様になってきました。

2024年が明けました。去年大晦日の夜まで新しいチタンエキゾースト作っておりまして、
エキパイの取り回しに難航し、「このままでは取り付け不可能な形状でやり直しするしかない」
予感までしましたが、ギリギリの隙間で知恵の輪のように回せば取り付くことができて安堵したところです。

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排気ポートが左向きなので
外すときにエキパイをシリンダー側に寄せないとスタッドボルトをクリアできないのです。
そのためのシリンダー横のクリアランスを十分広くとることが脱着のカギなのですが
パイプを曲げているときは
全体を繋ぐことだけに囚われて
着脱することが考慮されてなかったのです。

なのでノーマルはサイレンサー装着状態で
前に抜ける形状ですが
このエキパイはサレンサー外して
エキパイエンドをフレームの外側に振るように動かすと口元が前に外れます。
プロトタイプ1号機なんでこれでOKかな。

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空冷2バルブエンジン、最高出力19PS
スーパーモタードではないストリート・モト
KawasakiはDトラッカーの水冷ツインカムエンジンを辞めて、新設計の空冷2バルブを市場に投入したわけは・・・
実はこのタイプの(オンでもオフでもない)
ラインナップはどのメーカーでも販売しておらず、ハイパフォーマンスなシングルエンジンを今更求めるユーザーは少ないだろう。
(スペックを求めるならリッターSSに流れると思う)
取り回しが重くて、やたら馬力があって危険、転がったら高額な出費確定の大型車よりも全てにおいて手頃な廉価版のモタード車があれば顧客ニーズに応えるであろう。
そんなメーカーの思惑が見える1台ですが、既に生産中止、買いたいと思っても手に入らないのが現状です。どうやらこれと同系統のエンジンでメグロやらW230といったレトロ路線を模索しているようで
そっちこそが年配ライダーの求めるところかもしれません。
そうは言いましてもこのクソ重いマフラーを早急になんとかしたい願望で、正月からマフラー作りに没頭します。