KR250チャンバー改修

40年前に製造されたファクトリー・チャンバーなので修復には慎重を記することになりました。
サイレンサー切除した後、テールパイプの向きを元通りにしないと、車体との位置関係が狂ってしまう可能性があることと、鉄板が薄板の上、腐食しているので溶接も健全にできません。
思った以上に難航しました。

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改造されたオリジナルのサイレンサー部分は切断するのですが
2重管のため、中身も外れてしまいます。

テールパイプがセンターになりますので
パイプの向きが元どおりになるように

マーカーでラインを引いておき、切断面は擦り合わせなしで溶接棒で仮止めして
傾きが無きように調節しながらの接合になります。
テールパイプから後ろが新品になります。



IMG_0840.JPG


拵えたサイレンサーの部品

#1の凹みはオリジナルに倣った位置で
チェンジペダルの干渉を避けるものです。

パイプの前後2か所を全周溶接して
パンチングにグラスウール巻いて
エンドキャップはリベット止めにしました。

将来ばらすことは無いと思いますが
メンテナンスできる構造にしておきます。



IMG_0841.JPG


組立て完了しました。

お客さんの指示で錆止めの耐熱ブラック仕上げです。











IMG_0842.JPG

完成車は見てないですが
若干のアレンジされている他は、フランス・カワサキ時代の形に似ていると思います。

WPとチャンバー、他に問題があるかわかりませんが、エンジンかかれば実走行も予定しているそうなので
イベントの時に見にいきたいですね。
80年代WGPサウンドが再現されることを期待します。



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