懐かしく思える星さん登場

僕が本田技研狭山工場時代に先輩社員だった星好さん。
所属は共に製品技術室、完成車技術課。僕は強度グループ担当、星さんはロードモデルのテスト担当。
埼玉製作所の2輪組み立て移管に伴い人事異動があって、星さんは朝霞研究所へ栄転されていきました。
その後の実績は機密保持を重視する職業なので一切情報がなかったですが、久しぶりにyoutubeでお姿を拝見することができました。



現在のmotoGP最速マシンを生産するドカティが星さんの特許を参考文献に挙げているというウイングレット。通常経験することのできない2輪の空力特性に関わる開発テストが星さんたちの研究グループで数々の試作品を作っては栃木PGで実走確認を行った様子が頭の中で想像できるお話です。

ダウンフォースがフロントタイヤに設置荷重を与えると同時に車体をリーンさせる重さが増加してハンドリングを悪化させる。一般道で運転するかぎり全く体験することのない現象ですが、レースを観戦するお客さんの立場では、このような開発競争もレース結果に影響することを思うと、ただ漠然とカウリングの形状を見ているより機能的な美しさを感じることができて、より楽しめるかなと思いました。

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