2018年11月アーカイブ

WSBタイトル3連覇、ジョナサン・レイが乗ったマシンのベースモデルです。
SBホモロゲーション用のRR、電子制御サスペンションのSEもありますが、これでも十分な運動性能ではないでしょうか。
スタンダードのショーワ・バランスフリーフォーク。フロントにブレンボ製ブレーキ。
ホイールはRRのマルケジーニ・フォージドではないけれど、ヒラヒラの軽快なレーンチェンジはリッターバイクの重さは感じないハンドリング。

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最高出力200ps/13000rpm
装備重量210kg
私が跨ると片足つま先立ちのシート高ですが、緊張して乗るという欲求を満足させるのに十分なスペックだと思います。

「200馬力なんか必要ないでしょう。どこで使うの?」
求めているのはそれ以外の部分であって、
中間の動力性能も高次元に追及した結果の最高出力は、この際問題ではありません。



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中型排気量ではコストダウンされそうな部分も大型車はいいパーツを付けられるようで
ノーマルでチタンエキゾーストですね。
ボトムリンクの位置を上方に配置して、代わりにリヤサス下方に大容量のコンバーターASSYが見えますが、この部分だけSUS304ステンレス製です。

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ショーワ・バランスフリーフロントフォーク。
モトクロスでも採用されてない高性能フロントフォークが奢られています。

ショーワはホンダの子会社と思っていたのにCBR1000RRはオーリンズと提携しているあたりが面白いですね。
ブレンボキャリパー専用のアクスルホルダーになっています。
ラジエターも巨大なのですが排熱がすごくて
アルミフレーム全体が熱くなって、この時期でも全然寒くないです。(夏はどうなのかな)



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なんといっても、このスタイリングです。
他に類をみないWSBチャンピオンマシンと同様のKRTカラー

なんかTVで見るだけでは何もわからないので試乗して体感してみるのがいいかなと思った次第です。


ウチは圏央鶴ヶ島ICまで3分の立地なので
一般道殆ど走らないで目的地まで行ける便利さを利用しないのは勿体ないでしょう!












近年流行りの3Dプリンターで金属粉末を積層するとか、金型作ってハイドロフォーミングで成形するなど、高額な設備投資をした工場でないと難しいと思われる形状ですが
どの生産設備も持ち合わせていない弊社がアナログでハンドワーク満載の加工例を紹介します。

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某メーカーのモトクロッサー
ウォーターポンプの出口パイプです。

45度カットしたパイプをロウ付けして90°に曲がったパイプになっていますが

冷却水の流量に損失が多く、冷却性能に影響するらしく、損失の少ないエルボーに変更したいという依頼です。

右の2個はバルジ加工風に作ってみたパイプです。
丸棒に穴を空けて、外周をバルジ形状に切削したパイプを曲げたものです。
極小Rで潰れないように曲げるのがコツです。

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フランジ部分はエンジン側にOリングをセットする段付き加工が必要のため
無垢材からフライス加工しました。

これは2個取りしている場面です。











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削り出したフランジにエルボー差して溶接すれば完成です。

カネは掛かっていませんが手間が掛かりますね。











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エキパイの下に冷却水ホースが通っているため
出口を90°に曲げる必要があるのですが
水の抵抗を抑えるため
ワークスマシンはR曲げになっているらしいです。

オーバーヒートするのでラジエターキャップ開弁圧1.3に変えてあります。
開弁圧1.5にすると冷却水漏れの原因になるということなので注意してください。
2018排気デバイス付けて価格も50万円超えという強気なミニモト、YZ85ですが
旧型の欠点が完全に払拭されたエンジン特性らしいので、18モデルに乗り換えるのが最善だと思います。
しかし、旧型YZが遅いわけではなく乗り方次第でクラス最速を叩き出すことも事実です。
そんな旧型でもうちょっと戦いたいという熱心なお客さんもおられますので、取り替えるだけで確実に効果を発揮するチャンバーだとお伝えしたいと思います。

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18モデルと旧型は口元の寸法が変更されていて

旧型は外側のOリングですが
新型は内側Oリングで排気ポートに被せる形になっています。

NEWスペックに従って分割パイプを製作します。






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02年から使っている治具に合わせてパイプを組み立てています。

車体レイアウトは20年以上変わってないようです。

それがようやく今年フルモデルチェンジされました。

今のところ、チャンバーは旧型対応のみラインナップしています。





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溶接完了しました。

去年、大磯ムスタング西選手のマシンをお借りしてロードテストしましたが
ノーマルでは6000rpm付近までアクセルに付いてこないで急に吹け上がる特性なので
日本にありがちな狭いコーナー、固くて滑る路面や荒れた路面では回しっぱなしで走るのは無理なので低回転のトルクが必要なのですが
そこが弱いわけですから、乗り手次第のエンジンだと思うのですが
これに取り替えるだけで低速からアクセルに付いてくるし高回転に切り替わる部分もリニアに吹け上がるので、誰でも乗り易く改善されていると確信しています。
当分の間納期未定ですが来年、試してみたい人はご予約お待ちしております。

YZ450Fのエキパイフランジをアルミ製からチタンに更新するため
当社では加工不可能なので協力メーカーに依頼しました。

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チタン板 10mm厚

ワイヤーカットで切ってもらいました。
切り代は0.25mmだそうです。

下穴は放電加工

加工寸法は私が適当に計測した数値で
図面を描き
メーカーさんでCADに置き換えて加工機へ送信という手順です。

計測が違っていたら、当然取り付かないことになります。



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図面どおり加工完了です。

PF文字は試し切りしてもらったもので
15分くらいで切れるそうです。

精密ですね。バリも出ないので手仕上げ無しで使えます。


カネは掛かりますけどね。






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YZ450Fは固定フランジなので
パイプと同じ材質でないと溶接できないので、チタンフランジが必要でした。

明日、車体持ってきてもらって
位置決めしてから溶接します。










バックオーダーシリーズ第3段、RMX250Sチャンバー。6月に注文いただいた分です。

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曲ったパイプは買ってくるものではなく
平板から製作するものです。

切り板寸法は製品の形状を予測して
平面の板を切り出すので
2次元を3次元に変換する
幾何学的な考察が必要です。









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口元の方から溶接して取り付け確認しながら進めていきます。

接合面が傾くとパイプの向きが変わって取り付かなくなるので、慎重な作業です。











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段々出来てきました。
ここまで来れば一安心。

テールパイプ付けて、マウントステー作れば製作完了です。










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2000年に作った治具なので
初号機から19年も経つんですね。
ロングセラーです。

2ストトレール用チャンバーのラインナップは

CRM250RR、AR
DT200WR
RMX250S
KDX125SR
各チャンバーとサイレンサーです。

旧車なのでいつかは終了すると思いますので、来年は現行モデルのラインナップも
拡張する予定です。