CRF冷却系の対策

モトクロスのレジェンドから教えていただいたことですが、
教わっただけで実行しなかったら聞いてないのと同じことですよね。

現行のCRF250、450のラジエターがオーバーヒートにより水を吹きやすいとのこと。
スタート練習2回くらいでキャップが開弁してブリザーホースから噴き出してくるといいます。
そういえば、停止状態でエンジン吹かしているとクーラントの匂いがしてきますね。

どれくらいの水温上昇になるのか、ヒートラベルをラジエター上部に貼り付け調べたところ
走行中に100度オーバーになっているらしいです。
エンジンにとって良好な運転状態は水温80℃くらいで安定させる必要があります。
100℃以上で運転することは各部品のクリアランスが大きくなってパワーダウンを引き起こし、
圧入部のスリップやシャフト類の振動でエンジン寿命も短縮される要因になるでしょう。

このような有害なオーバーヒートの対策を是非とも実施したいと思いました。

IMG_0405.JPG

これが現行のラジエター
矢印は冷却水の方向を示します。

シリンダーヘッドから温水が上がって来て
左ラジエターの上部タンクに入ります。

もう一方のホースを経由して右ラジエターにも同じ水位になるまで温水が入り
両側のラジエターコアを通過して下部タンクに降りて、左右のホースはエンジン右側で集合してウォーターポンプに入って循環するという流れです。

この左右をジョイントしたホースがガソリンタンクを潜るように下がっている形状が
冷却不足の原因ではないかと考えたのです。
静的に水を注入すると左右ラジエターに同じ水位で溜ることは分かります。
では運転状態だとどうなるか
左右をジョイントするホースに一旦下がった水は、もう一度上がらなくては流れが起こりません。
しかし、ジョイントホースへ流れるより左ラジエターのコアへ落ちていく方が自然の流れだと思います。
よって冷却水の循環が左ラジエターに集中し、右ラジエターは循環の遅いお湯が滞留している状態が
推察されるのです。
その場合、シリンダーの熱を運搬する役割の冷却水の半分は滞留し、片側のラジエターに偏って放熱を担うということが起こって、十分に冷却性能を発揮できてないことになります。

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上記の推察の対策のため
画像のようなホースジョイントに変更して

シリンダーヘッドから上がってくる温水を
右ラジエターにも直接入るようにしました。

左ラジエターの余分なエルボは切除して
溶接で蓋してあります。

こうすることで左右ラジエターで放熱を行い本来の冷却性能を発揮できることになります。

レジェンドのチーム員のマシンでヒートラベル確認して水温が20度ほど下がり
スタート練習でも冷却水が吹くことはなくなったそうです。

IMG_0406.JPG

今回ホースジョイントに使ったパイプは
自作しました。

外径φ20、内径φ17のパイプを旋削し
曲げ加工とストレートパイプを溶接して
作りました。









IMG_0410.JPG

一応エンジンかけて溶接部のリークテストして装着完了です。

純正のウォーターホース2本切断してフィッティングさせました。

多分次期モデルで同様な変更が実施されると思います。



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