DT200WRチャンバー顛末

最近作ったチャンバーのお客さんからメールが送られてきました。
どうやら取り付け困難なようで、不具合の内容は
口元フランジを固定すると、テールパイプがシートレールに当たる
同時にサイレンサーの取り付けボルト2か所のうち、後ろ側を止めると前側の穴位置が合わない

チャンバーとサイレンサーはそれぞれ治具に取り付けて組み立てているので、それほど大きな狂いはないはずなのですが、複雑な形状なので少しでも傾いて付けると後ろの方でつじつまが合わなくなることはあり得ます。
そこで取り付け方アドバイスとして、口元フランジを少し緩めてチャンバーを右下へひねるように
テールパイプを下げてください。
そしてサイレンサーは前側のボルトを先に仮止めしてから、後ろを持ち上げるようにして穴位置を合わせてください。と返信しておきました。

すると翌日、どうしてもサイレンサー取り付けボルトが一点合わない
チャンバーの後ろ側ラバーマウントを止めると口元フランジに隙間が出来て排気漏れになる。
ということなので、現品を実車で確認するため東京の江戸川まで預かりに行くことにしました。


IMG_0317.JPG

車体に取り付けられた状態を確認して
なるほどサイレンサーのボルト一か所と
テールパイプのラバーマウントは止められてないことを確認しました。

全部外して治具に付けて検証してみました。

口元フランジを基準としてマウントボルト穴
2か所の位置は合っています。
やはり想像したとおり、テールパイプの曲げ角度に若干狂いがあることが判明しました。

パイプエンドが5mmほど下向きになっているので、組み立てたときにパイプを上向きにたわませてステーを溶接したと考えられます。だから治具には無理やり付いてしまうが、実車では取り付け位置に問題が出たのでしょう。

パイプを修正して再度組付けしてみます。写真は口元フランジ密着させた状態
スタッドボルト2本を均等に締めないとガスケットが傾いて潰れるので排気漏れの原因になります。

IMG_0321.JPG

これは治具でテールパイプの位置を確認しているところ

φ22のパイプを中に差し込んでパイプの向きを合わせています。
修正後なのでスムーズに差し込めています。
これで問題なく取り付くはずです。








IMG_0322.JPG

製作時に確認済みですが
車体があるうちに治具の正当性を確認しておきます。

フランジ固定でステー穴位置、パイプのクリアランス、全てOKです。

15年以上使っている治具ですが
過去に2回ほど実車合わせで検証してきたので、この位置関係を変更したくはありません。





IMG_0320.JPG

テールパイプが若干下向きに曲がっていたようなので、上向きに修正して
サイレンサー付けてみました。

手放しでフリーにするとサイレンサーも上向きになって穴位置が合わないように見えますが
チャンバーの自重で前下がりになっているわけで、テールパイプのラバーマウントを支点にパイプエンドを押し下げるように
前側のボルトを先に仮止めします。
つぎにサイレンサーを持ち上げるようにして
後ろ側のボルトをとめます。


IMG_0323.JPG

全部のボルトが仮止めできれば
全て本締めすれば取り付け完了です。

サイレンサーのジョイントラバーのバンドは
ビスを上側にしないと
クリーナーボックスに干渉して
テールパイプが下がらないことが
サイレンサー取り付け不良の原因でした。


隙間関係は全体的に良好なので
これでOKだと思います。

一応エンジン始動して口元の排気漏れが無いことを確認しました。

後は外環道終点まで走って車両お届けすれば完了です。
当然のことですが、不具合対応は作業代も運賃も無料でやっています。
(車両運搬は首都圏近郊までしかできません)


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