250Lタンク

モトクロスの知り合いS埼さんの運送会社で使っている大型トラックのアルミタンクです。
タンク底のドレンプラグ周辺に亀裂が入って燃料漏れという案件を修理します。

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大型トラックに縁がありませんから
初めて見る大きさです。

ここに置いてある数日のうち見た人は
全員びっくりしてました。

こんなのを二つ積んで満タンで500L入るんですから、どんだけ走るんでしょう。

しかし、燃料漏れで引火でもしたら大量の燃料ですから大惨事の可能性があります。
車両価格も1千万円以上でしょうし、延焼したらそれだけで済まないことになります。

近所の駐車場で火事になっているトラックを見たことがありますから本当に起こるんです。

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ひっくり返してドレン穴見てみると
溶接ビードにパテを盛って補修してありますが
亀裂に軽油が浸みこんでいるのでパテが密着せず、燃料漏れをとめられなかったでしょう。

原因は元々溶接不良だったのか、振動によるクラック発生なのかはわかりません。

これは当然メーカーの責任
設計にせよ製造の問題にせよ重大な火災につながる不具合ですから
補償するべきと思っていました。

ところが燃料タンクの亀裂はトラックメーカーは保障しないということです。
お客さん(使用者)の責任で新品交換してくださいということなんです。

貧乏人の私なんかは50万円くらいのオートバイで部品に問題が発生したらメーカーに電話して、鬼の首をとったように叱責して無償で交換させようとしていたのが恥ずかしいと思えるくらい
トラック業界は潔いもので
新品で16万円くらいのタンクに燃料漏れがあったらつべこべ言わず、新品購入して運行にさしつかえないようにすることが先決なのです。

その証拠にタンクに注意書きラベルが貼ってあり「タンクやプラグに燃料もれが無いか確認すること」と
始業点検するように促しているわけです。
そりゃそうです、一年に何十万キロも走るんですから亀裂が入ることも想定されているので、使用者の責任で点検整備するのが当然のことです。

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そういうわけで、直さないと捨てることになるので、スペアタンクとするため修理します。

軽油が浸みこんだ部分が溶接不良になるためサンダーで地金が出るまで削っておきます。

亀裂範囲が分かりにくいので全周皮むきします。







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タンクを溶接する前に必ずやっておくことは
内部を水洗いして
燃料が残らないようにすることです。

溶接で燃料に火がついて作業できませんからね。
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不連続な溶接です。
亀裂の隙間に残った油分が噴き出して溶接不良になるので
ゴミを除去しながらの溶接ですから
見た目は二の次です。








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溶接完了したら水を溜めて、水漏れがないことを確認してから水を抜いて

ストーブに置いて乾かします。
やかんでお湯を沸かすのと同じです。
燃料に水混入でエンジン不調にならないためです。

湯気がとまったら乾燥終了です。










修理代5千円!

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