2輪でも4輪でもないホンダ汎用機部門が95年に発表した世界発の出力軸貫通構造の多目的インホイールモーターがここにあります。
実際の使用状態は見たことないですが
製品化されて、定格出力別、回転数別に4種類ぐらいラインナップされているようです。
定格電圧は48V
定格軸出力300W
これはJタイプ
重量8kg
定格回転数150rpm
定格トルク20Nm
無負荷時回転数250rpm
回転数も出力も自動車ほどの性能ではないことは分かります。
日立金属(株)共同開発の
ネオジウム系希土類磁石をローター内部に使用し、通常のフェライト磁石の5ー10倍の磁力を発生するという当時としては高性能モーターでしょう。
ホンダのアイコン(アイディアコンテスト)に出場したエレクトリック・バギー
前輪と後輪に二つのインホイールモーターを装備しています。
20年ほど前に試乗させてもらった記憶があります。
モーターはエンジンと違って発進する瞬間に最大トルクを発生してしまうので
スピードは遅いですが強力なダッシュ力だったと思います。
前進、後進の切り替えはステアリング部分のスイッチで行い、回転数の調節は右手のスロットルを回して操作します。
ボリュームの調節みたいな感じですかね。
電気回路を設計したのはホンダエンジニアリング所属の有志で普段は生産設備を作るのが仕事なのでモーターの扱いはお家芸みたいなもんです。
フロントはブレーキ無し
リヤブレーキは油圧ディスク式で
モーターの出力軸に取り付けたディスクをキャリパーで挟み
ドライブチェーンで連結されたリジッドアクスルのリヤホイールを制動します。
シートレールの空いたスペースに12Vバッテリーを4個積んで直列に繋いで48V電源とします。
完全な3輪EVなのです。
後輪のインホイールモーターは車体中央に
シート含む外装は紛失しているので動態確認したら作ってみたいと思います。
以前、多摩テックで走らせていたそうなので見た人は多いかもしれません。
また珍車の保存することになりましたが
今忙しいので、だいぶ先になると思いますが走行性能や航続距離(時間)など確認してレポートしたいと思います。
このバギーを動かすことは私に課せられたミッションの第1段階で、動作確認すれば次の段階は2輪車に置き換えることです。
モーターはある、回路は出来上がったものを見本に、車体を作るだけという構想を抱いているところであります。
もうすぐ老後にそなえて、免許返上しても乗れる福祉車両を体がいごくうちに作っておこうと思います。
電動クルマ椅子は既に販売されていますが、自分で作った福祉車両に乗って自力移動することが物作りの最終目標であると考えています。
バッテリー新品4個仕入れて搭載しました。
直列につないでテスターあててみると51Vあります。
定格電圧48Vなので十分な状態です。
さてメインスイッチを入れて
アクセルを回してみると・・・
動きました。
前進も後進もスムーズです。
スピードは遅いですが、
久々に3輪バギー乗って独特の操縦性で楽しめました。
3輪バギーは米国で訴訟に負けて製造できなくなったので、若い人は乗ったことがないと思いますが、サイドカーの乗り方に近いそうです。
(私、サイドカーは経験ありません)
初めて乗った人が真直ぐ走れないで路肩に突っ込んでいくのを見ました。
曲る方向の外側のハンドルを押すと(前輪が内側に切れる)前輪の向いた方に曲がっていくので、ハンドル操作が2輪と逆になるので
初めて3輪乗ると間違えるのでしょう。
とにかく、回路は繋がっていて正常に作動することがわかったのでミッションの第1段階は終了しました。
コメントする