近未来の話

日本は温室効果ガス削減の対策として原子力発電でオール電化方策を打ち出していたのに
東日本大震災による原発事故で計画が崩れてしまいました。
これからも化石燃料に頼らざるをえなくなった現状に追い打ちをかけるようなニュースが飛び込んできました。

ドイツはガソリン・ディーゼル車を2030年に販売禁止を決定


フランスに続き英国もガソリン・ディーゼル車の新車販売を2040年に廃止


ついに100年続いた内燃機関の終焉を告げる動きが発表されたことになりますが
オートバイ愛好家の観点から、私の猿並みの頭脳で考察してみたいと思います。

資源の無い日本ですから、アメリカの同盟国といえどもパリ協定(CO2排出削減1990年比マイナス40%)に従い、EU諸国に倣って電気自動車に移行せざるをえなくなるでしょう。
これによって自動車用ガソリンエンジンの開発や生産は中止(永久に)されることになるわけですが
2輪用エンジンも例外でないはずです。

しびれるようなサウンドやオイルの焼ける匂いを体感することなく、モーター音とタイヤの騒音だけを奏でる電動バイクに取って代わられる日がすぐそこにせまっているのでしょうか。

エンジン整備やチューニング技術などというものも無用のことになり、必要なくなった知識や経験は廃れてしまうでしょうか。

工業高校の原動機の教科書は廃止になり、代わりに電気技術の授業が必修になるかもしれません。
最近の異常気象、大気汚染による健康被害、既に後戻りできない状況に来ていることは分かります。
しかし、代替えの交通手段がないかぎり、内燃機関をやめることはできません。自動車メーカー同様、
2輪メーカーも電動車の開発に着手しないと代替えの乗り物がなくなってしまうことになります。

とはいうものの、早くて13年後にエンジン車の新車販売が停止するだけですから
しばらくは中古のエンジン車が走り続けることはできるわけです。
ただ、終了が決定した車種の部品の製造までは継続できないでしょうから、在庫の部品が尽きたら
今度こそエンジン車の終了が訪れるわけです。
まあ、私らの年代が問題なくクルマの運転ができるのは、長くて30年くらいだと思いますので、それほど不便は感じることなくお迎えがくると思いますが
その後の世代の人たちは確実にエンジンで動くクルマに乗れなくなるわけであります。

モータースポーツの世界はどうでしょうか。
エンジンが廃止になるのに新型マシンを開発するメーカーなんかあるはずないですよね。
問題はいつまで、現在のレギュレーションでレースがおこなわれるか、ということです。
私の予想ではこのままいくと4輪の新車販売廃止と同時期に2輪もエンジン付きは終了するのではないかと
そして完全に電動バイクに置き換わるまでの数年はエンジン車としてのレースは存続しますが
あくまで猶予期間であって2040年代、すなわち20年ちょっとでガソリンエンジンのモータースポーツが
世界から無くなるのではないかと思います。
そもそも一般ユーザー向けでないレース車をメーカーが開発するメリットは無いわけです。

20世紀の後半から21世紀前半にかけて急速に技術革新が起こり進化を遂げた時代に生まれ育った私たちは、人類史上最も幸運な期間を過ごしてきた民族と言えるでしょう。

そして、新しい世代がゼロ・エミッションのモータースポーツを展開する時代がくるでしょう。
人間は競争が好きな生物ですから、(スポーツも然り)これは無くならないと思います。

化石燃料の枯渇が問題視され始めたころに、クルマやバイクは電動に変えることはできても
航空機や大型船舶はどうするのだろうと思っていました。
今や世界のどこにあっても注文すれば数日で商品が届くことができるのは航空機なくしては不可能。
しかし、欧州便が飛ぶのに必要な軽油の量は乗用車1000台が1年走れるガソリンの量と同等らしく
国際貨物の殆どは大型のコンテナ船で運搬されますが、これはアジア航路で乗用車1万台以上が1年間走れる燃料に匹敵するといわれていますが、こういうのが同時に1万機、何千隻と稼働しているわけですから、これがなくなったら世界の物流、経済が成り立たないわけです。

むしろガソリンエンジンより大量の温室効果ガスを出しているに違いありません。

クルマの免許を待たない人も多いわけですが、その大半は公共の交通手段で間に合っているので問題ないわけですね。
しかし、クルマを運転しないからといって化石燃料の消費や大気汚染に無関係とはいえないのです。
毎日食べている食材は全て産地から商店に届けられるので、クルマには乗らないでも、手に入るわけです。
トラックの輸送ということも、大型や長距離になるほど電動に置き代わることが難しい乗り物です。

しかし、電気自動車、電動バイク、どちらも大量の電池を使います。
しかもクルマの寿命よりはるかに電池の寿命は短い。
世界中のクルマに現在の何十倍も電池の需要が増えるわけです。大丈夫なんでしょうか
電気自動車の充電に必要な電力は結局火力発電で温室効果ガスを出すのではないでしょうか。
発電所には自動車の排ガス浄化装置ほど高性能な浄化装置はないはずなので、大気中に放出される未処理の排気ガスは自動車より多いのではないか。
懸念は払拭されません。
本当に乗用車電化でパリ協定達成できるのでしょうか。真相はいかに

必要な物のエンジン車は残す、(船や飛行機も)だからEUの「乗用車のガソリン・ディーゼルエンジンを廃止」ということは限定的な措置だという意味になります。

冒頭にも書きましたオートバイ愛好家としての近未来はどのように変わっていくでしょうか、注意して見ていきたいと思います。

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