インスペクション

最近動画サイトで見るのだけど、水圧テストポンプを使った、チャンバーの凹み修理があります。
そのほとんどが失敗していて満足な修復ができてないことを示す動画でした。
どうやら、チャンバーの凹み修理にテストポンプが使われていることと
パイプを塞ぐ冶具を作ってトライしているようですが
ただ水圧をかけているだけで、ハンマーで叩く技術がないために破裂させたり
修復不十分な状態で諦めておられるようです。
それではテストポンプ代や冶具製作で出費しただけで役にたっていないのではないでしょうか。

2017MCFAJ第6戦OFV.JPG
これはチャンバーの製作過程で
パイプの溶接が完了した段階で
水圧をかけてピンホールや付け忘れがないか検査しているところです。

製作したチャンバーは全検していますが
30気圧かけて漏れなければOKとしています。

ある動画では弊社製のチャンバーを凹ませて修復する過程で破裂させてしまったのを見ましたが、僅か25気圧で破裂しているので、普通ではあり得ないことだと思いました。
推察されるのは、一般の鋼材では成分の保証はされていません。
鉄板の成分は均一でないはずですが
買い手側が選ぶことができないので、鉄板の強度にバラツキがあるということです。
リンや硫黄分が多い材料に当たってしまうと、運転によるダメージが蓄積されて
そこに凹み修理などという圧力をかけられたことで破裂したのではないかと考えられます。

そんな場合でも破裂した部分を戻して溶接し直せば修理可能な案件ですから
自分で修復トライして無駄にしてしまった一例だといえます。
プロの人ならともかく、滅多にやらない修理であれば出来る業者さんに頼んだ方が安上がりということです。

水圧膨らましによる成形では50気圧から70気圧くらいかけないとパイプが丸くなりませんので
鉄板自体の強度はそれに耐えられるものであります。

量産の金型でプレス成形したものは、もう少し厄介です。
高荷重で延ばされて成形されていますから、特にパイプの太い部分の端っこが板厚減少していて
1mm厚の鉄板が0.5mmくらいになっているので、水圧で修理すると凹みが直る前に亀裂が入ってしまいます。
それでも直し方はあるので、やり方が分からない場合はプロに任せるのが賢明でしょう。

そうは言っても自分で直したい気持ちはよーくわかります。
だから私の場合は自己流ですが、20年くらいで少なくとも200回以上のチャンバー修理をやってきたので、経験を積めばわかってくることだと思います。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.precious-factory.com/mt4/mt-tb.cgi/748

コメントする