旧式チャンバー修理

今回紹介しますのは、廃却すべき品物ですが、どうしても直したいと考える人の参考になるように実施した修理です。
くれぐれも私に同様な修理を頼まないようにしていただきたいと思います。
その理由の一つは修理作業する時間的余裕がありません。
もう一つは時間ができたとしても新しい物を作ることに専念したいということです。
まして社外品の修理などはお断りの対応をする時間が無駄になりますのでご容赦願います。

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ここに80年式CR250のチャンバーがあります。

何の問題もないようにみえますが

かなり大きな凹みが見えます。









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錆の状態が年式の割には軽度のものだったので
水圧に耐えられるか五分五分という感じだったので
一発膨らましてみて水が漏れるようだったらやめておくつもりでした。


旧式チャンバーの多くは腐食のため鉄板が凹み修理に必要な圧力に耐えられないことがありましたので
見た目で判断して無駄な作業を避けたいという意図があります。



CIMG5649.JPG

案の定、接合部が割れて、あっさりと水が漏れてしまいましたので
接合部を全部削り取り、全周溶接やり直しました。

このタイプのチャンバーはプレスのバリをシーム溶接(ローラーで加圧しながら抵抗溶接)するのが量産型ですが
これはTIGでナメ付けしただけなので
シーム溶接よりは圧力に弱いです。





CIMG5651.JPG

使い古したチャンバーなので
腐食した鉄板と内部に堆積したオイル分が燃えて均一な溶接はできません。

それから堆積したオイルが燃えて、すごい煙がでて工場に充満してしまうので迷惑度が高いですね。

不完全な溶接のため圧力でビードが割れて水が洩り、補修するということを20回くらい繰り返し、凹みはこの程度修復できました。

切開板金すれば難しくないかもしれませんが、切断して修復するよりは水圧修理の方がダメージが少ないと思います。

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