年末工程表(467チャンバー)

年内の受注は先月で打ち切って、バックオーダーの製作に集中しておりますが
年末までの具体的な加工計画を立てて、計画通りに事を進めないと
進行状況や今後の予定も見えないものですから、工程表を作成してそれに従い動いております。
まったく空き時間のない予定ですから、問い合わせ等は来年1月以降にお願いします。


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巻きチャンバーはポジショナーで回転させながら
一気に溶接したいところですが
このように曲がっている場合は、簡単ではないです。

鉄板が溶接の熱で歪んでしまうんです。
真円に巻いたリングが歪んで、接合面が適合しなくなって溶接不可能になります。

そこでリングの接合面を仮止めしてから溶接します。
この仮止めが不十分だと、溶接中に反対側の合わせ面に隙間が生まれて、溶接不良に至ることがあります。
なので、なるべく多くの点を仮止めしておきます。
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地味な旋盤加工ですが
口金の内径寸法が不良になることがあります。

これはシールリングの入らない、メタル同士を嵌め合う構造ですが
隙間をエキゾーストフランジの外径に対して
0.1mmの隙間で内径を仕上げます。
これがオーバーすると緩くて落ちてしまいますが
0・1mmだと手を放しても落ちないキツさになります。
0.05くらいになると相手物のバラツキで組み付けが難しくなるでしょう。
問題は加工中、ノギス測定をしながら仕上がり寸法を目指しますが、計測のやり方によって誤差が出ます。
この誤差に気がつかずに加工すると仕上がり寸法にも誤差がでますから、その場合は廃却して加工やり直しとなります。

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パイプを繋ぎ終えると水圧テスト全検します。

溶接は連続でつける場合は問題ないですが
これだけ曲がった形状のものは
溶接姿勢を変えるために、何度もアークを止めることになります。

アークを止めた場所は溶接ビードにピンホールができやすいのです。
ピンホールにならないためにはゆっくりアークを弱めていく必要がありますが、完全ではありません。
そのため目視で判定できないピンホールを見つけるために20kg/cm2の水圧をかけて
漏れた部分は溶接で補修します。

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マウントステーが小さく、溶接長さが十分にとれない場合は鉄板で座布団を敷いてから
ステーの溶接をします。

ステーが小さい場合はパイプ本体に振動などでダメージを受けるので座布団で補強しておきます。

曲った面に合わせた鉄板を張り付けるのも
ちょっとテクニックが必要です。

私は独自の板金テクニックで成形しています。
ヒトから教えてもらったことないんで非公開にしておきます。

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錆止めにCRC吹き付けておきます。

製品は耐熱塗装されると思いますが、納品は未塗装です。











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運送代が掛かるので大量に品物を詰め込むことはしません。

運送ダメージになることを防止するためで
品物同士が強く接触しないようにバランスを考えて梱包します。

過去に運送ダメージでお客さんから苦情を受けてやり直したことが一回あります。
宅急便なので保険は掛けていなくて、品代は保証してくれないですが、運送代を返送分だけ無料にしてもらいました。

防げるトラブルだと思うので慎重にやります。

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荷姿はわざと悪くして上積みできないようにしておきます。
箱が潰れなければ中身は保護できるはずです。



467チャンバーの1ロットは来週いっぱいくらいで終了して次の仕事に掛かる予定です。









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