超零細の戯言

いつも戯言しか書いておりませんが、今日の戯言

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お友達が乗って来たCBR1000R
車体価格2百万円だそうで、私には完全に高値の花なんで購入を検討しようなんて思ったこともないです。

だけど想像するのは自由ですよね。
オレがこんなの乗ったらどうなるんだ。
オートバイに虫がとまっているように見えるだろうな、傍から見て全然似合ってないだろう。だから結論ははっきりしているけど
現実的に交通手段としてこれが必要か、というと全然いらないし、性能引き出す前に速過ぎて危険だろう。
相当な自制心がないと命が危ない。
クローズドコースでモトクロスの方がよほど安全な気がする。

しかし、これを目の当たりにすると充分過ぎるほど魅力的です。うちにこれがあると、毎日磨いているかな。ときどき乗り回して、誰も見てないのに優越感に浸っていたり。ちょっとだけスピード違反して興奮してみたり・・・
CBRに限らず、贅沢品っていうものは他人が持ってないから魅力があるのでしょう。(こんなの贅沢品のうちじゃないと思う人がRC213VS買えるのでしょう)
「自慢する人は嫌いだ」という意見もありますが、私は嫌いじゃないです。自分が買えないものを見せてもらうことについては、モーターショーと同じです。家でもクルマでも、オンナでも一生懸命働いて儲けた代償、または類稀な才能を持って選ばれた証として手に入れたわけですから喜んで当然のことです。

いつも脱線してばっかりですが、今日はもう一つバカバカしい話をしなければなりません。

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基本的に社外品チャンバーの修理はやりません。
例えばトヨタ車の修理をホンダ販売店に持っていっても断られるのと同じです。
自社製品の製造が間に合っていないのに社外品修理に時間を割くことの矛盾に気が付いてください。

しかし、今回はあまりにもばかばかしいことをお見せしたくて掲載します。

これは凹んだのではなく、どうやら出荷時から車体の干渉を避けるために凹ませた形に思えます。
凹みが設計に入っているとは到底承服できません。
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これは右側面をぶつけて凹んだ跡でしょう。

これは直さなくてはなりませんね。
外観が醜いだけでなく、鉄板が振動で亀裂に進展することもあります。

しかし、依頼の内容はこの凹み修理ではないのです。
中古で購入されたらしいですが、金額が安かったのでしょう。凹みがあっても納得されたかもしれません。



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依頼の内容はこれです。

車種はCRM250ですが口元にフランジが付いていません。
分割式のフランジで脱落したのでしょうか?

お客さんに、前オーナーに文句を言ってくれと申しましたら
前オーナーも、最初から付いてなかったと言われたそうです。

なんか中古品の部品欠品で転売されてきた可能性があります。

これくらいの簡単な修理をやらなかったら、うちのような超零細企業の存在価値もないんじゃないか。
面倒で利益の出ない仕事は断る高級店と一緒にされたら堪らんですから、そういう印象を与えないために、敢て貴重な時間を割きたいと思います。

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依頼内容には無かったですが
簡単な凹み修理ですから、ついでにやっておきました。

キズは消えませんが、肉盛りして研磨するほどの手間をかける必要ないでしょう。

研磨すると、めっきの肌と違ってしまってかえって修理箇所が目立ってしまうのでこれくらいがベターと考えます。




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最初から凹ませてあった部分ですが
水圧だけでは、このとおり少しだけ押し戻した状態で止まっています。

外側の凹みだけを戻すのは圧力だけではないのです。
修復するのにちょっとだけテクニックを使います。

たまに「水圧だから駄目なんだ」というバイク店の人がいますが、未熟な修理を見たことによる先入観ではないでしょうか。

これはプラハンで元の凹みまで叩いておきました。

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そしてこれが依頼内容のフランジ製作です。
工作機械を持たない一般家庭の人は
フランジが欠品していたら途方に暮れると思いますが
私ら超零細では難しく考えてはいません。
こういう形状のものを作るのに、方法はいろいろあります。
ハイテク機器使うなら
レーザーカットやプラズマトレーサーで切るのが簡単でしょう。
これら設備は持っていないので
オーソドックスにはフライス加工でもいいですが、切粉の混入を避けるため
うちの場合は旋盤とコンターマシンで加工してベルトサンダー仕上げしました。手持ちの設備で加工しますので、外注などの費用や時間がかかりませんので話が早いです。

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そして首切りしてフランジ挿入してから溶接です。


超零細な町工場ですからフレキシブルな動きが売りですが
社外品の修理をやるときは、ネチネチと小姑のようになるでしょう。

やらないはずの社外品修理でも
特に安く仕入れて転売目的かなと
思わせる依頼内容だと、即座にお断りすると思います。


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