2015年5月アーカイブ

CB750は初期型のK0砂型クランクケースの車両が最も価値があるという説があります。
途中からダイキャスト品で生産されているのに砂型がいいという根拠はどこにあるのか?

砂型鋳造はダイキャストに比べて、精度や材料強度が劣るので工業製品としての価値は落ちるというのが通説のはずです。
しかも生産性もダイキャストの方が上、即ち量産向きということです。対して砂型は少量生産向けといえます。
その最大の理由は金型製作のコストにあります。ダイキャスト用の金型は高額なので少量生産に向きません。砂型は原型に砂を込めて型抜きした空洞に溶湯を鋳込むので比較的コストが安い。
推察できるのは、品質の劣る砂型クランクケースの希少性だけを取って憧れているに過ぎないということで、ミッションや同弁系に不具合を持った初期型のCB750は飾り物としての骨董品としては後期モデルより貴重ということだと思っています。

現代の工業製品は加工データと生産設備を持っている企業であれば、どこでも同じものが作れてしまうことが、製品の希少性を失っていると考えるのです。
その反対で人間の能力と手作業による技術で作られたものは希少性はもちろんですが、現代の生産技術をもってしても再現不可能なことであります。

そんな人間の手作業によって作り出された芸術作品に会うために上野の東京国立博物館へ行って参りました。

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国宝として指定されている日本刀を常設展示しています。

国宝 三日月宗近 平安時代 10から12世紀ころ建造

現代の鍛造やレーザー加工などを駆使して外観上は似せて作ることは可能だと思いますが、刀剣としての機能までは真似できないと思います。
それは、鋼の鍛錬をすることによって得られる結晶構造や熱処理後の組織までは自動で再現できる加工機が存在しないからです。
そのことによって独特の刃紋や肌模様はこの作品だけが持つ芸術性なのです。

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重要文化財 長船光忠 鎌倉時代 13世紀の作品

備前長船派の源流といえるでしょう。

特筆すべきは800年以上も経過した鉄製の作品が、新品同様のコンディションで維持され続けていることです。

おそらく現代の自動車やオートバイは100年後に維持できている割合は1%に満たないでしょう。
800年後となれば一部部品を除いて完全に消失しているでしょう。


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重要美術品  津田助広  江戸時代
延宝五年(1677)建造

同館展示品で最も新しい刀剣であります。

平安時代の刀と大きな違いはないように思われます。
これは伝統的な技法が長きに渡って伝承されてきたことを意味します。

現代の刀匠の一人が話しておられた言葉があります。
「自分の人生はあと20年くらいで終わってしまうが、作品は何百年後も残って自分が生きていたことを伝え続けるだろう」

そのことから、芸術作品は現世において生活の糧となると同時に後世に対して訴えかけるメッセージを残すものであるに違いないのです。

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5月の節句には床の間に鎧兜を飾るのが日本の慣わしですが
これは本物の甲冑。

国宝  白糸威鎧  鎌倉時代 14世紀拵え

源頼朝の甲冑として江戸時代、徳川幕府まで伝えられたもの。

刀剣と甲冑は切り離すことのできない、時代の象徴のようなものです。



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甲冑の修復に役立つように絵図面が残されていました。

幕府の奥絵師として召抱えられた
狩野伊川院の筆による 19世紀の作品

写真の無い時代ですから絵書きの腕前が現代のデータに匹敵する役割を持っていたことと、絵画の美しさは当然ですが
均質な紙の製造が当時から行われていたことに驚きを隠せません。
現代の人が手作業でこれだけのことができるかというと、伝承されてない技術は失われているだろうと思います。

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場所は変わって国立西洋博物館
アウグストゥス・ロダンの弟子
アントワーヌ・ブールデル作のブロンズ像
「弓を引くヘラクレス」
ブロンズは石膏型に青銅を鋳込んで作られますので、各地にレプリカが展示されているようです。
これは川崎造船(現川崎重工)の社長であった松方幸次郎が1918年にフランスで一括購入した個人コレクションだったものです。
終戦後、戦勝国フランスから没収されていたものを吉田茂首相の申し入れで両国で協議され、日本に博物館を建設して展示する条件付きで返還寄贈された松方コレクションが基になっているそうです。
この作品、女性客が真剣に写真撮影している姿を見かけて可笑しかったですが、一見の価値ありです。

骨折列伝

1、17歳 空手の組み手練習中に右手親指を開放骨折。鉛筆が持てず落第するかと思った。

2、18歳 松山オートテックでモトクロス練習中。フィニッシュジャンプ後のメインストレートでハイサイド 
        転倒し左肩鎖骨骨折。同級生と一緒だったので運転してもらって帰れた。

3、26歳 利根川練習場でジャンプに失敗、前転して左肩鎖骨骨折。河川敷にいた知らない人に
        積み込み頼んで、片手運転で帰宅した。

4、28歳 藤沢スポーツランド練習中、1コーナーのギャップにフロントが突っ込んで前転し、右肩鎖骨
        骨折。コースにいた人たちに救護されて片手運転で帰った。マニュアルシフト車を4号線で
         13時間掛けて帰った。

5、38歳 桶川最後のレース、散水された1コーナーで追突されて転倒。後続車が胴体を轢いていった
        ので左上腕骨骨折。粉砕していたので肉だけで腕がぶら下がってしまってショックだった。
         初めて全身麻酔で手術した。

6、52歳 オフビのベテランレースで連続ギャップで転倒。右肩鎖骨骨折。骨が割れていて隙間があっ
        たので切開して金具固定手術。

靭帯損傷や捻挫、亜脱臼などもありましたが、骨折だけ振り返ってみました。
結構無駄な時間過ごしてきたと思います。
もうやるまいと思っていましたが、懲りてなかったみたいです。

連休前に研磨屋に頼んでおいたCRM250のチャンバーが出来上がったと連絡があったので
軽トラ片手運転で引き取りいってきました。まだ右手でハンドルは回せません。

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2型はラインナップでないので
車両持込みしてもらって作りました。

表面処理はお客さんの希望を聞いて施しています。

クロムプレーティング(クロームめっき)は
業者に持ち込みと処理料、引き取りまでやって1万5千円で承ります。
当社品に限りノーマージンでのサービスです。




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連休挟んでしまったので、預かりが長くなってしまいましたが
これで完了です。

怪我してなければ試乗してみようと思っていましたが止めておきます。

2型をラインナップに加えない理由は
管理する治具類を保管するスペースや殆ど注文の無い旧型品を廃止する方針でいるためです。
古い物に対してサポートすることによって寿命は延ばせられますが、それに囚われて
新しいことに取り組む時間が無くなってしまうことを懸念しているのです。

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ようやく今週末納品できます。

次は片手で何をしようかいねー


頭の中では、いろいろ考えてあるんですよ。

早よ骨つかんかなー

えー、骨折の治療方針が出ましたのでお知らせしておきます。
患部は右鎖骨の肩側ですが、骨が割れてかい離しており骨の癒着が困難と判断し、金具固定が適切ということです。
従いまして入院して手術しますので、暫く連絡が取れなくなります。
初めて骨折してから6度目になりますが最後に手術してから14年経過していますので30代以降は殆ど重傷をおっていないと言えるでしょう。
半年治療で休んだとしても、14年で平均すると1ヶ月あたり1日休業と同じですから、それほどでもないように思えます。
はっきり言えることはモトクロスは人生を狂わせるスポーツだということで他人にはお勧めできません。
運よく怪我がないとしても得られる満足は僅かなものです。他にも安全で有意義なことはいくらでもありますから、残された時間を大切にしたいと思います。

怪我の前日に先輩が出品しているプラモデルの展示会に所沢航空公園まで行ってきました。
そこで見たものは驚愕の「超絶技巧」でした。

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模型メーカーがオリジナルになっています。

なんとキットパーツの組み立てじゃないそうです。

プラ板を曲げたり、絞ったりして成形してこしらえたプラモデルです。

「ど、どうやって作るの?」

思わず見入ってしまう精巧さです。




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これも同じ制作者のオリジナル作品です。

実在する機体の写真資料をもとに再現されているそうで

実機の詳細を知り尽くした上での造形や塗装ですから
その豊富な知識と技巧の上手さに感動できる作品です。






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これは、お誘いいただいた先輩の作品で
第二次大戦末期に日本軍が計画していた幻の爆撃機「富嶽」であります。

アメリカ本土へ無給油で飛んで爆撃を企てたそうで144分の1スケール。
右端に少し見えるのは同スケールのB29主翼なので、巨大さは想像を絶します。

エンジンは星形9気筒の4連装で36気筒を6機搭載で4枚のプロペラは逆転して反動を打ち消す2重ペラになっているのが特徴。



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作品に触れてはいけませんので
貴重な富嶽の裏側を見せていただきました。

ハッチの中に見える枡が爆弾を格納するスペースを再現したといいます。

恐ろしい兵器です。

帰りの燃料は積めないので、爆弾おとしてから連合国のドイツまで飛ぶ計画だったようです。

当然護衛機は付いてこれないので、敵機に撃墜されるのは明白でした。

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これも、終戦時まで開発された日本初のジェットエンジン戦闘機。

実験機は出来ていたそうですが実戦には間に合わなかったそうです。

主翼と尾翼が逆になっているのが、面白いです。








会場には100機以上の作品が展示されていて紹介できません。
プラモデル作って得られる収入は僅かだそうです。専門誌に完成品の見本を提供したり、テキストを投稿したりする人たちの集まりだそうです。
プロのモデラーさんたちの本気度が伺えた時間でした。
また来年見に行きたいと思います。



本日、自分の不注意で肩を強打し、受傷しました。
地元の病院で全治3ヶ月という診断をいただきました。
治療の方針は未定ですが、当分の間休業になりますので、ご不便をお掛けします。
また復帰できた際は報告いたします。




一瞬の気の緩み、集中力を欠いたときに魔物が現れることを何度も経験してきました。
物事が上手く運ばないときには冷静に判断する必要がありますが、典型的な失敗例を見ていただきたいと思います。

このとき何が起こっていたか
当事者が一番わかっているので、振り返ってみます。
実はこのヒートのスタートグリッドでフロントフォークのオイル漏れに気付きました。
普段の設定より減衰力が落ちる、またはエアサスなので減圧して反発力が落ちていることは予想されますが、気にしないでスタートしました。
結果は動画のような連続ギャップでフロントが入り過ぎる症状に、そして前後バランスはリヤの反発が強くなり、前下がりの姿勢で跳ねられる形になっています。
問題はフロントよりリヤの方に駆動力があるので、横に力が逃げる動きで車体が振られていることです。
平らな路面だとアクセルを開けることによって推進力が増して直進が回復するものですが
振られて直ぐに次のコブに当たることによって、ハイサイド気味に車体が起きて横転したという現象でした。
路面のコンディションに対応できなかった技術不足とフロントサスのトラブルが重なった結果だと思っていますが、その代償は大きかったです。
今は先のことは考えられないくらい痛みを感じていますので、回復を待ってやり直したいと思います。

大型連休中もどこへも行かず、こういう時しかできないことをやっておきたいと思います。
R25改造計画、第4段スリップオンサイレンサー製作です。

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ヤマハR25の消音機部分を新作して、軽量化とルックス改善する目的です。

ノーマルエキパイとサブチャンバー部分に触媒が装着されており
騒音と排ガス浄化対策ができていますので
サイレンサー部分の役割は排圧の調整と排気音がメインとなります。







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サブチャンバー出口のパイプが非常に小径のため、ジョイント部分の見た目が貧弱にみえます。
そこで、外径アップされた(φ32⇒φ42.7)
ジョイントパイプとしました。

差し込み部分の隙間を管理した寸法としてありますので
ガスケットなしで吹き返しはありません。






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サイドビューです。

ショートサイレンサーですが、容量を大きめに取ってありますので、消音性能も良好です。

近接騒音4500rpmで80dB/A

2mMAXで91dB/A

ノーマルと殆ど変わりませんね。




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リヤビューです。

出口も大きく排気抵抗はノーマルより少ないでしょう。
消音性能は外観デザインは関係ありません。
中身の仕様が肝心だということです。

サイレンサー単体の重量は1.4kg
ノーマルが2.8kgですから
ちょうど半分の重量でできました。

素材は1.0アルミと0.8ステンレスを使用しています。




今日は快晴だったので、このあと所沢航空公園へ行ってきました。
モデラーの先輩がプラモデルの展示会をやっているのを鑑賞する目的です。
昨日の夜のうちにマフラー作っておいてよかったー。