467(CR250R)チャンバー検証

467は空冷最終型CR250Rですが、この機種は触れるのは初めてなのでゼロからのスタートです。

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先ず、正規品のFフェンダーと差し換えということで送っていただいたFフェンダーは
目視で見る限りでは同型の物ですね。

艶がある方は塗装されているためです。
長さも違いますが
正規品の方は先端をカットしてありましたが、
取り付け確認に影響はないはずなので
このまま使います。




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467の特徴として旧型がシングルクレードルに対してダブルクレードルになっていて
排気がセンターポートであることです。

ダウンチューブが2本なので、チャンバーも外側へ追いやられる形になります。

ちょっと気になるのが
ダウンチューブを繋ぐクロスパイプに、明らかに量産ではないプレートが溶接されていることです。
溶接も量産のMIGではないので、後付けしたものでしょう。


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ノーマルチャンバーですがハンドルを右に切るとフェンダーと擦ってしまいます。

量産車ではありえない隙間なので
可能性としては
フレームのキャスター角が起きる方向に変更されている。
または三つ又のオフセット量が少ない(手前になっている)方向に変更されている。

これらどちらかだろうと思います。
ここにはノーマルフレームが無いので
確認は不可能です。


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お預かりしているチャンバーは2種類。

左はノーマル、右は無限で製作したもの。

プレス成形品ですが、形状寸法は全体的に変更されています。

大雑把にいうと無限の方が少し太い、チューンアップ用ということです。






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無限製はフェンダーの隙間が適正になっています。

しかし、取り付けには問題がありました。

この個体には装着不可能でした。

口元をはめて、サイレンサーも無理やり、マウントステーも移動させて、ようやく取り付く感じですが、
チャンバーのマウントステーはボルト位置が1cmほど違っていて無理やりでも装着不可能です。


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ノーマルが取り付くわけですから、こっちのチャンバーが狂っていると考えるのが自然ですが、

これも気になるところで
フレーム側のチャンバーマウントのネジが後付けされているように見えるのです。

467は狭山工場生産なので
狭山レーシングの先輩、堀越さんたちが溶接課で組み立てたフレームですから

このような団子付け溶接をするはずがないのです。

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明らかに溶接経験に乏しい団子付けですから、チャンバーの装着に難儀して取り付け直した可能性も考えられます。

これはノーマルチャンバーで擦る部分の隙間を開けて作れば、正規フレームなら問題なくなるはずなので
このフレームを治具として使いますが
マスター品とするためには
他の個体で装着確認が必要ということになります。



CIMG4134.JPG

もう一つ改造フレームとして疑う部分は
ヘッドパイプとメインパイプの溶接が
元のビードの上に被さっていますね。

しかも量産とは比較にならない団子付けです。
やはり、ヘッドパイプ上部に切り目を入れて再溶接したことを表しています。
そのためキャスター角が起きて、フェンダーとチャンバーが擦ったという考察が成り立つものです。

これは、チャンバーのロット生産をする前に試作品で正規フレームへの取り付け確認の後判断になります。

CIMG4135.JPG

実はチャンバー治具の前にアルミタンクの治具用にお借りした車体なので
タンク作りが先になりますが

今はロアハーフの途中なのです。
このロアハーフの上に発砲スチロールと
インダストリアル・クレイでモデル成形する段取りなので、もうしばらく先の作業となります。

素人なんで、経験も道具も、材料もありませんので、(もちろん資金も)
大勢のスタッフと資金力のある大会社のようにはいきませんから、大変ご迷惑をお掛けします。


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