救急搬送

歳を取るということは本当に大変なことで(行き着けの露天風呂でオッサンが話しているのを聞きながらなにやら他人事のように思っていましたが)最近の親の状態を見ていて実感が沸いてきました。

今月2回めの緊急要請で実家まで850kmの距離ですから、さすがに自走は諦めて新幹線移動してきました。
父親の介護中の母親も体調を崩し、体が動けない父親だけ介護施設へ預けてあったのですが、病気の進行が急すぎるので、愛大病院に入院することにしたのですが、ベッドが空いていません。
ベッドが空いた連絡を待って入院なので、時間は待ったなしです。
仕事の途中であったとしても中止して実家へ帰らなくてはなりません。移動と入院手続きだけで3日を要しますので、また予定の仕事が遅れてしまい、お待ちのお客さんにはご迷惑をおかけします。

しかし、介護施設の決まりで、施設から直接病院へは行けないそうなのです。
必ず自宅へ戻してからでないと責任区分が契約で決まっているので、家から病院搬送になります。
一晩自宅に戻っただけで問題が起こりました。
一応介護ヘルパーを徹夜で雇って、見てもらっていたのですが、喉が詰まって苦しんでいるのです。
午前中に入院予定だったので、朝私が到着したころはヘルパー二人掛かりで四苦八苦していました。
もがいている父親をクルマに乗せて1時間も運転していくのは、不可能と判断して救急車を要請して
愛大病院まで搬送していただきました。
よく救急車をタクシー代わりに呼ぶなと言われますが、今回のケースは医療処置しながらの移動が不可欠なので、「税金でタクシー」という行為とは全く違うことです。
おかげで移動の車内で救急隊の懸命な処置を受けて平穏を取り戻していた姿を見て安心しました。
ここからはプロの仕事です。
私は事務的な手続きをしたり、介護用の備品を病院内の売店で購入して運んだりして付き添いをしておりました。
主治医からは病状が急速に進行している何らかの原因を究明するため、これから幾つかの検査を行っていくという説明。
この大学病院は完全看護を謡い、24時間常駐のナースが身の回りの世話や医療処置を行ってくれます。個室なので入院費の高額医療の対象外で費用はかかりますが、一番安全な虎の巣に入れてもらった感じで、しばらくはお任せして安泰でしょう。
なんともうらやましいことに、主治医は若い女性のドクターでナースも全員若く、ハツラツとしています。
特に日勤の担当ナースは根性が座っています。他人のおじいちゃんなのに、下の世話や口の中のケアも手際よくこなしてくれて、ここだったら父親も安心して身を委ねていられるだろうと思います。

さすが戦後の復興期から高度成長期にかけて企業の経済成長や人々の生活を支える電力供給の仕事に携わり42年間勤め上げた父親ですから、このような待遇を受けさせていただけることは当然の報酬ではないかと実感しました。

私のような弱輩者はとても及びません。緊急要請があったときだけ850kmの移動はつらいですし、仕事も止まってしまいますが、親を見捨てて仕事を優先するということではなく、介護と仕事を両立させるということが今後のテーマであるといえるでしょう。



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