悲願熱涙

これはライディングのセンスが無い寸足らずのチビがエキパイ修理を行った物語である。

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自分で作ったエキパイが大きく凹んで帰ってきました。

今までも、凹んだエキパイの修理は可能かと問い合わせがありましたが、綺麗に直すのは困難であることと、社外の製品の修理に時間をとられて自社製品の製造が遅れることは許しがたいことなので断ってきました。

しかし、今回は自社製品ですし従来だと変形した部分は切除して新たに曲げたパイプを移植する方法で直してきました。

実は新たに曲げて取り替えるのは材料代もバカになりませんし、手間も相当なものです。お客さんは新品買うより安いだろうと考えるのは分りますが、中古品に手間をかけるには、大量のバックオーダーを抱える現状では何とかして回避したいものであります。

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そこで、なんとか短時間でそこそこの品質の修理ができないものかと考え、修理治具を製作しました。

原理はエキパイを密閉して高圧ガスを封入し、凹み箇所を酸素バーナーで炙って柔らかくすることによってパイプを元の形状に戻すという方法です。

アルミはショックのリザーブタンクのキャップを流用して、バルブから窒素を封入することにします。

 

 

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治具装着はこのようになります。

ガス圧は高い方が直りやすいと考えられますが、パッキンの強度がどの程度かわかりませんので8気圧くらいからトライしてみます。

窒素封入する理由は加熱したときにチタンが酸化して脆化することを防ぐ目的です。

 

 

 

 

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案の定、常温ではビクともしませんがバーナーで赤熱することによって膨らんできました。

よーく炙ったほうが直ると思いますが、圧力で破けてしまうことを恐れて控えめにしておきます。

なにせ初めてトライするのですから、加減がわかりませんね。 CIMG2682.JPG

 

 

 

修理後はこんな感じです。小さい傷は残りますがパイプの形状はほぼ元どおりです。

実は組み立て治具で取り付け確認したところ、パイプエンドが外側に1cm開いていました。熱で歪みが発生しているわけです。

歪みは元の方向に力を加えて戻しましたから取り付けは問題ないでしょう。

しかし、ラインナップしてない機種や社外品のエキパイだと歪みの確認ができないのでやはり社外品の修理依頼はお断りすることにします。

やり方は示しましたので直したい人はご自分でトライしてください。

 

 

 

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