CVキャブレター

CIMG2622.JPG

CJ360Tです。76年製造の車なので現在でも快調に動いていることが驚きでした。

しかし感動も束の間、試乗したときから症状が出ていましたが、誤魔化して乗れる程度の軽いものでしたので、気にしていませんでした。

ところが譲り受けてから満タン一回分、距離にして130kmほどで絶不調になってきましたので点検を開始します。

コンタクトブレーカーを最初に疑っていましたが、コンタクトブレーカーやポイントカムが消耗した場合は部品交換が必要になるため新品入手してから行う予定です。

今回は70年代のキャブレターは調子悪くなると聞いていましたので、今更ながらCVキャブを初めてバラしてみます。若い頃乗ったCB400TはCVキャブでしたが、調子が良かったですし乗った期間も2年足らずでしたのでバラして点検したことがなかったのです。

CIMG2630.JPG

その前にどんな症状かというと、キック始動は容易に出来ますが、低速走行もまあまあ普通です。アクセル開けていくと5000rpm付近でパワーが無くなります。スピードも60キロくらいしかでません。

片肺になった感じの性能です。明らかに故障している状態なので、直るまでは走行できません。

帰りついてブラグの状態をチェック、火花は両側良好に出ています。電極は左が茶褐色に対して右は黒色のカーボンに覆われています。右側に不完全燃焼の兆候が認められます。

ポイントの調整不良で点火時期や高回転の点火不良が起きていることが懸念されますが、今回はキャブレターが正常な状態か確認をします。

CIMG2631.JPG

現行車しか乗ったことない人はCV(コンスタント・バキューム)キャブなんか知らないでしょう。

アクセルではベンチュリー前方のバタフライバルブの開閉により吸入空気量を調節するだけです。

低速時はプライマリージェットから加速高速時はダイヤフラムに取り付いたジェットニードルが負圧(正確には吸入圧力)で押し上げられ、セカンダリージェットからガソリンを吸出します。

即ちエンジンが要求した量のガソリンを供給するということでスムーズな加速、定常運転が可能となる謳い文句です。

スライドバルブの動きは良好でバキュームの通路に異常は認められません。

CIMG2633.JPG

各ジェット類を外し、エアー通路の導通も確認しましたが、不調の原因になる異常はありませんでした。

短期間に症状が悪化したことを思い出すと、キャブレターに問題はないと考えられます。

再度組み立てて別の原因を探ってみることにします。

旧車を乗ることの楽しみの大半は直すということだと思っているので、メーカーさんには悪いですが新しいオートバイは調子が良すぎて直すところが無いので欲しくなりません。

これでも当時の技術者が必死になって役に立つ物を作ろうと考えた作品なのですからリスペクトして維持していきたいと思います。小さいパイロットジェットやエアーベントの穴加工が驚異的に精密で、けして侮れない技術であることを痛感します。こういう精密加工技術をベースに進化して今のクルマが成り立っていることが想像できます。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.precious-factory.com/mt4/mt-tb.cgi/328

コメントする