VF1000R

80年代初頭、ホンダの大型ロードスポーツの世界戦略のため開発されたエンジンレイアウト

スーパーバイクRS1000RWのテクノロジーを踏襲したVF1000Rが我工場に

CIMG0131.JPG     私がホンダ入社したころの大型二輪フラッグシップモデルでしたが、MXバカだったので、このマシンの実車に触れるのはこれが初めて

これは84年型なので実に26年経過していますが、中古車市場ではまだ高値で取引されているようです。当時の副社長入交昭一郎氏の命令により並列4気筒を凌ぐ新しいエンジン形式を開発することになりました。

すでにワークスレーサーNR500でノウハウを得ていたV4をスケールアップしたものですが16バルブを開閉する4本のカムシャフトはカムギヤドライブによるもので、市販車では非常に奢ったメカニズムです。

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フロントホイールは伝説ともいえる16インチ、16インチといえばNSコムスターホイールとフレディー・スペンサーの活躍が忘れられませんが、大型2輪のフロントは19インチが主流だった市場に、VF1000Rは最終型まで16インチだったことが希少性を高めます。

1980年にCBX1000とGL500でデビューしたコムスターホイールですが、ワイヤースポークの代わりにプレス成形されたジュラルミンプレートを高圧縮リベット止めで組み立てたものです。

その後改良され、NSコムスターはリベットの代わりにボルト固定ですが、ワイヤースポークのように振れ取り調整はできませんのでキャスティング(鋳造)されたリムの精度とプレートのプレス精度が恐ろしく精巧さが必要で、組み立てコストも掛かりますので廃止になってしまいました。

市販車で初のフローティングディスクやフロントアクスルのクイックレリーズ方式も確認できますがメカマニアの心をくすぐるでしょう。

 

 

  CIMG0130.JPG  リヤホイールは17インチのNSコムスターでリヤディスクはベンチレーテッドを採用しています。

ベンチレーテッドは放熱のための空気穴がディスクに加工されているものですが、材質はFCD(球状黒鉛鋳鉄)を使います。砂型に重力鋳造で成形した素材をハブ&ディスクでシュー面を研磨して振れ精度を保証しています。

コムスターの組み立て状態がよく分りますね。

 

 

 

 

  CIMG0127.JPG  コックピットを運転手の目線から覗いてみます。スピードメーターは280km/h欧州仕様です。

 

 

 

 

 

これからの作業は、今度続編で掲載します。

 

 

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