2010年11月アーカイブ

80年代初頭、ホンダの大型ロードスポーツの世界戦略のため開発されたエンジンレイアウト

スーパーバイクRS1000RWのテクノロジーを踏襲したVF1000Rが我工場に

CIMG0131.JPG     私がホンダ入社したころの大型二輪フラッグシップモデルでしたが、MXバカだったので、このマシンの実車に触れるのはこれが初めて

これは84年型なので実に26年経過していますが、中古車市場ではまだ高値で取引されているようです。当時の副社長入交昭一郎氏の命令により並列4気筒を凌ぐ新しいエンジン形式を開発することになりました。

すでにワークスレーサーNR500でノウハウを得ていたV4をスケールアップしたものですが16バルブを開閉する4本のカムシャフトはカムギヤドライブによるもので、市販車では非常に奢ったメカニズムです。

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それは常設のMXコースが存在しなかった40年以上前から、あたりまえのように行われていたでしょう。

私らがMX始めた30年ほど前も海岸の埋立地や山を崩した休日の工事現場、大きい川原の河川敷などを見つけては工夫して練習していました。それはレース場はありましたが家から遠く、学生で金が無いなどの理由で、遠方の常設コースへ行くのが贅沢な練習だったからです。

就職して会社の仲間と練習するようになってから、関東ですから利根川や渡良瀬川という大きな河川に作った練習場に行くようになって、練習の殆どは河川敷というのが常識の時代もありました。

常設のコースは走り慣れてしまうと単調で、ライディング技術の向上にとっては向いていませんでした。それに比べてコース全体が荒れていて自然の地形を利用して様々なバリエーションの練習ができました。その成果の証明として利根川で練習した全日本のトップライダーが大勢誕生しました。

しかし、その河川敷の練習コースは大きな問題も抱えていたことを最近思うようになりました。

 

CIMG0118.JPG これは20年以上練習してきた川原の現状を見にいったときのものですが、走行していた付近に複数の立て看板がありました。警告の発信元は国土交通省です。河川の地形を変えた場合は元の状態に修復せよということです。

法律で定められているので、身に覚えのある人は来なくなるでしょう。この川原の流域に多くの練習場がありましたが同様の理由で潰れたという話を聞きました。

国土なので所有者である国の言うことは聞かなければ存続は難しいでしょう。

 

それに対して土地を登記して合法的にMXコースを建設されている人もいます。建設費や維持費が掛かっていますので、走行料を徴収して管理されるのですが、それを利用したくない人の言い分としては

走行時間が限られているのでお金がもったいない、コース整備が悪いのでお金を払いたくない、一日練習する時間が取れないので自宅の近くで乗りたい、

身勝手な言い分かと思いますが、そういった理由で法を犯して川原へ行く人もいらっしゃるようです。問題はそれだけではありません。

CIMG0121.JPG これはレーサーを購入したときについてくるオーナーズマニュアルですが、表紙の裏に全ての機種に同じ文言が記載されています

多くの購入者が違反していますね。

これを指導するべき立場にある販売店の人だけでなく2輪メーカーの従業員でさえ守られていません。何のための法律であるか

守る必要がない法律がいらないのか必要があっても守らなくてよいのか、メーカーの人に問うてみたいですね。

なぜなら、こういう車両を生産し販売しているから起こる問題ですから。

 

「そんなに目くじらたてなくてもいいだろう」とか「特に問題が起きていないのだからうるさいこというな」とか聞こえてきそうですが、そういう思想の先にMXライダーがプロスポーツとして世間から取り上げられない原因があるに違いないと切実に思うからこそ提言するのです。

おそらく口に出さなくても分っている人はいるはずです。違法に習得した技術でタイトルを獲得したとしてそれを評価することが違法に技術習得することを推奨することになることを。 私は25年ほど違法に練習してきた経緯があって思うのですが、確かにその行為によって罰せられたことはありませんので罪の意識もありません。しかしMXをやらない、または合法的にやっているひとの立場から見て違反者をどの様に見ているかということを考えると、違反と知りながら走り続けても練習に身が入らないし、行政の力で違法コースを撤去してきたおかげで、昔のような満足な練習場も無くなってしまったので行く必要もなくなったということです。

この法律のポイントはレーサーは国交省認定は取ってなく、登録されたナンバーなし、自賠責保険も入っていませんし、灯火類も装備されていないので当然道路は走れませんが、道路から外れていればよいかというとそれも駄目です。人身事故が起きたときに運転者の言い分は全く通らないでしょう。

もう一つは自動二輪免許を持たない人が運転して事故を起こすと無免許運転として処罰されます。許可された教習コース以外で運転するということが川原で練習することに相等します。

同伴の免許取得者は無免許幇助罪で罰せられます。

事故さえ起こらなければ問題は発覚しないと思いますが、私が知っている幾つかの場所で死亡事故または重症事故が起こりました。死亡の場合は警察が入りますからその場所は完全に閉鎖ですし、重症の場合は救急車を呼ぶと問題になるので仲間が病院へ搬送しました。そういうことを何度も見たり聞いてきたので、自分は大丈夫という保証は全くないということで法に従う方向に気持ちが向いてきたのです。

CIMG0119.JPG 高架下などは雨の日でも濡れないということで格好の練習場になりますが、河川を維持しようとする人の目の前で堂々とできないですね。やはりウシロメタイ行為なので、私はできません。

雨で乗れないときこそ、マシン整備であるとか、体力トレーニングとか、やるべきことはいくらでもあるはずです。

散々、悪いことしてきて今更なんだ!と思われるかもしれませんが、実は本当のワルというやつは他人にばれないように悪いことするんです。ですから、どうしても自分だけ練習したいときの鉄則は、他人の目につく場所でやらない、必要の無い人を誘わないということです。

秘密のコースに大勢の人が集まってくることによって問題が起こって、やがて走れなくなってしまうことを経験が物語っていますので