BMW R100R

ドイツの伝統的オートバイ、米のハーレー、伊のモトグッチのように特徴的なエンジン配列を長年作り続けているBMW。

エンブレムにも表されているように回転するプロペラのモチーフは航空機エンジンが創業時の主力で

そのエンジン技術がオートバイ用にフィードバックされ第二次対戦時の軍用として活躍したり

近年ではR100GSなどビッグオフローダーも開発され、パリダカールラリーで世界の頂点を極めたことは記憶に新しいです。 IMG_0839.JPG

小学生のころR75/5のプラモデルを持っていたのでBMWは細部にわたってよく観察していました。

このR100RはR75/5の後継モデルR90Sに似せて作られたデザインでパリダカを走ったGSのエンジンと同仕様を採用したOHV 2バルブの最終モデルなのです。

オーナーは元本田和光工場でエンジン組み立てをやっておられた熊木さん。

社内チーム明和レーシングチームでモトクロスをやっていて、予選10組時代に一緒に走った旧知の仲です。現在は富士見市のセイコーモータースクールで整備士をしておられ、多数の名車を乗り継がれ現在はこのマシンを所有しておられるそうです。

IMG_0840.JPG

無骨なドイツ仕様のビッグタンクの上からみても大きく張り出した空冷水平対向エンジン。

クランクシャフト同軸でコンロッドが前後に並んでいるため右シリンダーとキャブが右足に近いことがわかります。

コンパクトなヘッドはカムシャフトがクランクケース内にあり、プッシュロッドでロカーアームを駆動する

OHV方式でタペットの調整が非常に簡単でキャブ調整やプラグ交換もやり易いのが水平対向のメリットでしょう。

IMG_0842.JPG

縦置きのトランスミッションのためシャフトドライブも伝統の技術です。シャフトのハウジングがスイングアームも兼ねた片持ちフォークと1本サスは旧型と大きく違う部分で

国産のシャフトドライブではGL1000やGX750などがありましたが、加速時にリヤが持ち上がる特徴がありました。このクルマは2箇所の等速ジョイントのおかげで違和感のないドライブフィーリングを発揮するそうです。

IMG_0844.JPG

めずらしいクルマに興奮しておりますが、熊木さんの依頼はサイドスタンドの改修です。

ノーマルは車体を起こすと勝手にスタンドが収納される構造になっているため、オートバイを倒してしまうオーナーが多いということ。その対策のためにリターンスプリングのフックの位置を変更して勝手にスタンドアップしないようにしました。

もう1点はシートに座った状態でスタンドを出せるように長いステーも追加しました。

スタンド取り付け位置がかなり前方で足が届かないのです。大柄なゲルマン民族は問題ではないのでしょう。

それにしても美しい造形のシリンダーヘッドです。新しいモデルよりこっちの方が私は好きです。

 

 

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.precious-factory.com/mt4/mt-tb.cgi/129

コメントする