2010年10月アーカイブ

ドイツの伝統的オートバイ、米のハーレー、伊のモトグッチのように特徴的なエンジン配列を長年作り続けているBMW。

エンブレムにも表されているように回転するプロペラのモチーフは航空機エンジンが創業時の主力で

そのエンジン技術がオートバイ用にフィードバックされ第二次対戦時の軍用として活躍したり

近年ではR100GSなどビッグオフローダーも開発され、パリダカールラリーで世界の頂点を極めたことは記憶に新しいです。 IMG_0839.JPG

小学生のころR75/5のプラモデルを持っていたのでBMWは細部にわたってよく観察していました。

このR100RはR75/5の後継モデルR90Sに似せて作られたデザインでパリダカを走ったGSのエンジンと同仕様を採用したOHV 2バルブの最終モデルなのです。

オーナーは元本田和光工場でエンジン組み立てをやっておられた熊木さん。

社内チーム明和レーシングチームでモトクロスをやっていて、予選10組時代に一緒に走った旧知の仲です。現在は富士見市のセイコーモータースクールで整備士をしておられ、多数の名車を乗り継がれ現在はこのマシンを所有しておられるそうです。

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無骨なドイツ仕様のビッグタンクの上からみても大きく張り出した空冷水平対向エンジン。

クランクシャフト同軸でコンロッドが前後に並んでいるため右シリンダーとキャブが右足に近いことがわかります。

コンパクトなヘッドはカムシャフトがクランクケース内にあり、プッシュロッドでロカーアームを駆動する

OHV方式でタペットの調整が非常に簡単でキャブ調整やプラグ交換もやり易いのが水平対向のメリットでしょう。

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縦置きのトランスミッションのためシャフトドライブも伝統の技術です。シャフトのハウジングがスイングアームも兼ねた片持ちフォークと1本サスは旧型と大きく違う部分で

国産のシャフトドライブではGL1000やGX750などがありましたが、加速時にリヤが持ち上がる特徴がありました。このクルマは2箇所の等速ジョイントのおかげで違和感のないドライブフィーリングを発揮するそうです。

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めずらしいクルマに興奮しておりますが、熊木さんの依頼はサイドスタンドの改修です。

ノーマルは車体を起こすと勝手にスタンドが収納される構造になっているため、オートバイを倒してしまうオーナーが多いということ。その対策のためにリターンスプリングのフックの位置を変更して勝手にスタンドアップしないようにしました。

もう1点はシートに座った状態でスタンドを出せるように長いステーも追加しました。

スタンド取り付け位置がかなり前方で足が届かないのです。大柄なゲルマン民族は問題ではないのでしょう。

それにしても美しい造形のシリンダーヘッドです。新しいモデルよりこっちの方が私は好きです。

 

 

レース用のサイレンサーは消耗しても機能回復できるように分解できるように作られています。

弊社オリジナル品はエンドキャップ取り外してグラスウール交換します。

以前はねじ止めにしておりましたが、熱と振動で緩むことがありましたので

現在はステンリベットで加締めに変更しました。従ってリベットはずしはサンダーでフランジ部を削り落としてからドリルで抜き取りします。

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エンドキャップをはずしたら、パンチングパイプとグラスウールを引き抜きます。

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グラスウールは残っていますがガラスの性質上、熱影響により固体化してきます。

固くなったグラスウールが消音性能を低下させる原因となりますので、定期的に交換する必要があります。

消耗したサイレンサーを使い続けていると、サイレンサーの内部容積も変化して、適切な排気圧が得られなくなってきてエンジンの調子も変化してきますので、なるべく同じコンディションに保ちたいことがメンテナンスの目的です。

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予めパンチングパイプを差し込んでおき、繊維が引っかからないようにパイプの端をテープでカバーしてからグラスウールを詰め込んでいきます。

グラスウールの詰め込み量は経験値で調整しますが純正サイレンサーより若干多い目に入れるのが性能を維持するコツです。

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ステンリベットで加締めますが強力なのでエアリベッターを使います。

穴ずれで苦労しないように、全部リベットを差し込んでおきます。リベットのフランジでアルミの筒が磨耗してきますので、ステンレスバンドでバックアップして磨耗を防ぎます。

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サイレンサー点検してボルト締め忘れ→脱落破損という事態に陥る場面を時々見かけます。

取り付けは確実に行いましょう。 ハブアグッドライディング!

愛媛の県庁所在地である松山市は歴史情緒を色濃く残す都市だといえます。

夏目漱石の坊ちゃんに出てくる道後温泉や江戸時代以前に築城され現存する松山城、

街の中心部を走る路面電車などが、圧倒的な存在感を醸し出しています。

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街の中心に突然現れる標高132mの山を登ると松山城の門が見えてきます。

この石垣の大きさや美しい曲線が巨大な芸術作品のように感じられます。

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敵の侵入を防ぐ鉄壁の防御、3つの門が待ち構える天守閣の内部へ入ってみました。

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当時の武者が身に着けた甲冑や刀剣の実物が展示されていました。

安土桃山時代、1602年築城主の加藤嘉明公が装着した甲冑もありました。本物の迫力が見る者の心を圧倒します。

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天守閣の内部から四方の城下を見渡すことができます。無数のビルディングに街の大きさが感じられます。その向こうは瀬戸内海が一望できる見晴らしのよさです。

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この景観はいつまでも保存してもらいたい、愛媛県の誇れる史跡です。

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城山の脇の道路には伊予鉄道の路面電車が走っていて自動車と混走する場面が見られます。

今回の故郷の旅で、どうしてもはずせない場所がありました。

その場所は古いモトクロスファンならご存知、五明(ごみょう)のモトクロスコースです。

私がモトクロスデビューした場所であり、86年まで全日本MX選手権四国大会を開催していました。

閉鎖したことは聞いていましたが、今どのような状態なのか確認しておきたかったのです。

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これが五明のコース(松山オートテック)の入り口です。モトクロスコースだったころは、このようなフェンスは無かったので今のほうが整備された環境のようです。

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これはスタートラインから第1コーナーに向かったストレートですが当時の第1コーナー付近は松の木が植樹されて路面は全く無くなっていました。

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松の木で影になっている奥に最終コーナーがあってゆるい下りのストレートを通過してフィニッシュジャンプに向かう場所ですがジャンプも均されて無くなっていました。

辛うじてモトクロスコースの面影は残されていますが、木々が生い茂り走行は不可能な状態です。

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昔駐車場だった場所にはこのようなBMXの練習場らしきコースが作られていました。

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これは高くなったスタート地点からの景色で技量別に3クラスの連続ジャンプを飛んで、奥のバンクでターンするコースレイアウトです。ダブルジャンプの高さや距離が少しずつ変えてあります。

現在この施設は野外活動体験センターという名称で運営されているらしく、キャンプ場やパラグライダーの場所も設置されていました。エンジン付バイクはNGのようです。

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このように技量別のジャンプを練習できるように間隔の違うジャンプが用意されていて、実にうらやましい内容の施設です。

80年代の栄華を極めたモトクロスというスポーツでしたが、当時の施設は関東を含めて消滅しています。松山オートテックは代表的な一例でしょう。

やはりモトクロス人口の減少がコースの運営に支障を起たし存続していけない理由なのでしょう。

別の場所で新しいコースが作られてはいるのですが、同じ問題を繰り返していくことを長いあいだ見てきて思うのです。

 

愛媛県周桑郡(現西条市)小松町の実家。学生時代まで20年間を過ごしたこの場所を拠点に

パワースポットを巡りたいと思います。 IMG_0763.JPG

あと10年か20年後にこの家はどうなっているのでしょうか。

親が住まなくなれば世帯主はいなくなります。そのころは私が引き継いで維持していくのか

野菜や果物を収穫できる畑は荒地になってしまうのでしょうか。少子高齢化の現場がここにあります。それらの判断をどうするべきか、考えるためにも今回の旅行が必要でした。

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朝、自分の部屋から南の景色を眺めています。山々の上に霞がかかった山頂を覗かせているのが

西日本最高の石槌山です。今日はあの頂上を目指してみましょう。

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西条駅から路線バスでロープウェイ乗り場まで移動し、ロープウェイに乗って登山口へ向かいます。

ロープウェイはコレくらいの斜度で上がっていきます。山の向こうには西条の町や瀬戸内海が見えてきました。

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登山は成就社にあるこの門をくぐってスタートします。日本屈指の霊山なので非常に信仰深い場所であります。

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石だらけのハイキングコースから初めて山頂が見える場所。

厳しい岩山の絶壁の姿が緊張感を沸き起こさせてくれます。

弘法大師も同じ景色を見ながら登ったかと思うと非常にロマンを感じます。

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石槌登山といえば鎖場が有名で1本40mほどの高低差で垂直に近い崖を手と足を掛けながら登っていきますが、落ちたら命の保証がないルートは緊張が走ります。

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垂直の岩を登っていきます。頼れるのは自分の腕だけです。誰も手出しはできません。

1から3の鎖まで3つの鎖場を通過した後に山頂に着きます。

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これは鎖の最上部のアンカーですが、これがはずれたら恐ろしいことになるでしょう。

物作りを始めてから、このようなことが気になるのです。

鎖の総重量が何10トンにもなると思うのですが、まともに歩けない登山道にどうやって鎖をかけたのでしょうか?

φ20ほどの鉄棒をリング状に曲げてから溶接するのですが、工場で加工して現地に運ぶ手段がありません。現地にベンダーや溶接を持っていくのも考えられません。

地元の鉄工所と建設会社の名前が鎖に掘り込まれていますが、数10年毎に架け替えをおこなっているらしいので、是非見てみたいと思います。

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成就社から2時間かけて山頂に建設された神社に到着しました。

山頂部は天狗岳とよばれる3つのコブ状になっており、これは二つ目のコブで狭い岩の尾根を渡って移動している登山客が見えます。

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振り返ると絶景の崖っぷちに腰掛けてお弁当を食べるお客さんもいます。

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二つ目のコブを目指すお客さんたち、足場の狭さと危険な状態が伺えます。

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回りにこれより高い場所がありません。壮大なスケールに圧倒されます。

また眼下に広がる景色には、自分たちが住んでいる町が見えますが、いかに小さい面積であるか

国土の99パーセントは山であるということを実感しました。

この場所は間違いなく私のパワースポットです。

今週3日ほど実家のある愛媛に滞在しておりました。

80歳になる親、家、畑、お墓など多くの財産がそこにはありますが、仕事に追われる毎日で忘れがちになってしまいます。

そこは確実に私にとって重要なものがあることを認識できるとともに、埼玉にいては得られないパワースポットが存在することも忘れてはならないと思いました。

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実家のある西条市のとなり、東予国民休暇村という海水浴場。

瀬戸内海はこのように穏やかな波で、千葉や湘南のようなゴミは全く見当たらないきれいな海です。

学生のころは思いついたら即、オートバイを走らせて海水浴に来ていた場所です。

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しまなみハイウェイをドライブ中です。

タオルと造船で有名な港町、今治から尾道を結ぶ本州四国連絡橋の出発点。

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今治側の展望台から来島海峡の大橋を観ています。海峡は潮の流れが速く、橋桁の建設も困難を極めたと思いますが、日本一多くの船舶が往来する海の難所とも呼ばれていて

橋の開通は必要な事業だったと思います。今では安全に速く、海を渡ることができるのですから。

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しまなみハイウェイの橋の中で最も美しいといわれる多々羅大橋です。

伯方島と大三島をつないでいます。タワーの先端から扇型にワイヤーが張られているのが特徴です。

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タオル生産日本一の今治にはこのような重要文化財があります。

この今治城の外堀は立地条件の関係で珍しい海水堀が採られていて海の魚が泳いでいました。

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今治城天守閣と初代領主、藤堂高虎公の銅像です。槍の名手、威風堂々。

 

YZ販売台数日本一のモトショップ鷹の店長マシン。

3XPの初期型ですが、あまり乗ってません。美車です

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チャンバーはラインナップ品です。サイレンサーも車体をお預かりしていたのでワンオフ製作しました。

お問い合わせはモトショップ鷹まで!(売ってくれるとは聞いてませんけど)