減衰力測定

ショックの減衰力を簡易的に測る方法は、スプリングをはずしたダンパーを

ヘルスメーターに押し当て、一定の速度で圧縮して荷重を測る方法がありますが

詳しく調べるには機器を用いる必要があります。

私はメーカーで試験機を使って、重要保安部品のスペック適合の合否を判定していました。

減衰力の前にスプリングのバネ定数を測定する方法から説明します。

バネ定数とは、バネが弾性変形をしている状態の1mm変位させるのに必要な荷重。

単位はkg/mmで表します。

使用する試験機は引っ張り試験機、機械式(ねじにより変位する)で最大荷重10トンで最大変位1mまで計れます。

精度が0.1gまで保証されたロードセルと1μまで保証された変位計で荷重とストロークを同時に計測して出力します。

この試験機でコイルスプリングを1回ストロークさせただけで、荷重ーストローク線図をレコーダーに作図しますので、ばね定数が容易に求められます。

次にダンパーの減衰力をどうやって測定するか

私は振動試験機を使いました。サギノミヤ製で、最大振幅1m、最小周波数10Hzで

定格荷重10tのロードセルと1μ精度の変位計つきの油圧式アクチュエーターが運動します。

振動波形は正弦波、矩形波、任意の波形と周波数を自由に設定可能で、荷重制御か変位制御のいずれかを選択します。

油圧シリンダーに対して垂直に支持したダンパーを圧縮します。

ダンパーはピストンスピードによって減衰力が変動しますので、荷重制御にして、大荷重に設定するとピストンスピードが速くなるということです。

計測データは出力されて、荷重ーストローク線図を記録しますので、初期、中間、底突きなど任意の状態の減衰力が荷重で読み取れるということです。

この振動試験機はストローク回数の設定もできるので、耐久テストや、フロントフォークの慣らし運転にも応用できます。

では、ショーワやカヤバといったサスペンションメーカーはどのようにして

実走で減衰力やピストンスピードを計測したかといいますと

テスト車に特注の計測器を組み込んだフロントフォークやリヤショックを取り付け実走します。

ダンパーロッドはピストンが固定されていますのでダンパーロッドに歪ゲージを貼り付けて荷重較正

して専用のロードセルを作成していました。

計測した電気信号を電波で飛ばしてコース脇の記録計でデータ収集します。

こうやって設計上のバルブ設定と実走による計測で減衰力のシュミレーション行ってサスペンションという製品

作りに反映させているところを垣間見たのでした。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.precious-factory.com/mt4/mt-tb.cgi/75

コメントする