サスペンションモディファイ

先日、MXデモデイ会場で久々にモトハウスプロダクツ山下さんと雑談したときの内容。

YZ450Fスペシャルマシンを前に質問をしてみた。

「なぜ、ダンパーロッドをアルミで製作したのですか?」

その答えを要約すると以下のとおり

アルミの材質は7075で、ニッケルめっきの上、クロムめっき、チタンコートを施してある。

アルミ化したのはロッドだけでなく、バルブを組み込んだピストンやシールケースも同様である。

その目的は、軽量化はもちろんだが、熱ダレによるダンパー性能の低下を防ぐものだという。

アルミのシリンダーに鉄のピストンでは熱膨張の違いで隙間ができてしまい、ダンパーの性能は著しく低下する。

 

なるほど、これでわかった。鉄をアルミに置き換える軽量化だけでなく

7075超超ジュラルミンで強度を確保し、アルミ地にクロムめっきとチタンコートで硬さも純正品以上に

仕上げてある。

そして本当の目的は構成パーツの熱膨張を均一に起こさせ、熱ダレの影響を低減することにある。

これだけ施せばノーマルのサスペンションと比較して、レース後半の安定性が顕著に違うと思われる。

それに掛かるコストも相当なものだろう。一般ユーザーではそのコストに対するメリットが理解できないほど

高額な投資と思われるが、他ではやっていないことを実際にやって確認せずにいられない情熱を感じることができた。

そこで、「熱ダレが問題であることは私も感じていましたが、液化窒素のタンクを積んで、ある程度、

加熱されたダンパーボディーに噴射してはどうですか?」

と以前思っていたことを話してみた。

(ニトロ(元素名ナイトロジェン=窒素)は強心剤やダイナマイトの原料に使うニトログリセリンとは全く別物で、エンジンの吸気側から超低温の液化窒素を噴射して空気を圧縮させ充填効率を上げるという加給の一種をニトロチューンと呼ぶ)

すると山下さんは、ダンパーにウオータージャケットを設けて、冷却水を流してみたことはあったという。

しかし、効果は感じられず、熱だけが原因ではないかもしれないということで終了した。

メカニズムの薀蓄などは本を読んだりして誰でも語れるものだが、手間とコストを掛けないと知りえない

話をしてくる山下さんは、商売人というより技術者といえるだろう。

もう一つの話は10YZ450Fの後方排気を改造するということだ。

新型の450は重量配分のせいか解らないが、フロントの安定性に欠けるということで

後方排気のステンレス製エキパイが相当な重量であることから

エキパイをチタニウムでフロント通しに作り直すというものである。

同時に長いサイレンサーも極力前方に移動させて、軽量化と重量配分をフロントへ移動させてみるという試みである。

そのエキパイの加工を請け負うかもしれないので、今度MHで実車を前に打ち合わせすることにした。

実際に製作に取り掛かった場合はレポートすることにしたい。

 

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